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2006.11.16
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アニバーサリー故のお遊び企画と言うべきか。
普通に考えて現在の進行では考えられないであろう展開の『子供の領分』。
正直読んで驚きましたとも!(苦笑)
コレなら読める!コレなら好きだわ~~~って(苦笑)


子供の領分rimix-be under-/吉原理恵子/如月弘鷹/角川書店


 
  
子供の領分rimix-be under-/吉原理恵子/如月弘鷹/角川書店
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あらすじ

『子供の領分』シリーズ開始10周年!
そして、ついに広海と陽一の関係が――!?

超個性的な面々に囲まれながらも、
マイペースで無敵の『オレ様』ぶりを貫く茅野家次男・茅野広海。
シリーズ初の単行本は、
読んでビックリが満載の書き下ろし短編が満載です!

【収録作品】
真夏の衝動 / 21歳の激情 / 情動の呪文
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お薦め度的には★5(★1~満点★5)好き度的には★4.8


何気に微妙な(笑)、好き度★4.8!
お薦め度は満点★5なら、好き度も★5で良いような物なのに、
この-0・2が微妙な心理を物語っておりますねぇ(笑)

この、満点に出来ない微妙さって……。
コレまでこのシリーズには乗れなかった、と言う気持ちの表れ?なんじゃないかと。

『子供の領分』は私にとってはBL外という捉え方だったんですが、
さすが番外編、3篇夢オチは笑っちゃいましたが、十分に面白かったです。

このシリーズ、実は殆どそろえているにも拘らず、読んでいない。
いや、読み始めて……1冊だったか2冊目で挫折して、それっきり読めないのです。
何がネックになってしまったのか……。

鬼畜(笑)な吉原さんには珍しい、ある意味とっても健全な、まさにライトノベルズ。
過剰なスキンシップと、ノリと濃ゆい兄弟愛と友情と……。
恋愛未満の要素とH皆無。健全と言わずして何と言おう。
正直、そこがネックだったのかなぁ……と、思わないでもない(苦笑)

が、アニバーサリー、流石お遊び本!
禁断で本領発揮になっていました(笑)
夢オチにせよ、状況的には過激なH締め!
流石にもともとの『子供の領分』のラインセーブの為なのか、最後までは無しですが。
それでも吉原さんの文章は、声にならない絶叫が脳の中でこだまする~~~♪

本来の『子供の領分』と言う作品を踏まえて、尚且つとことん飛んでしまったその内容に、
もう、悶絶するしか無かったです。
って、いや、悶絶してしまいましたよ!!!(爆)

んで、正直気になっていたのがタイトルにある「rimix」の文字。
3話収録のうち、2話目の「21歳の激情」はCD特典の冊子掲載小説で、
後の2話は、既発表作品の裏バージョンと言うか、視点を変えたサイドストーリー的な話。

原作自体は読めなかったのですが、ドラマCDは全巻聴いているので、
話的には何ら不自由なく読むことが出来ました。

第一話の「真夏の衝動」は、脇も脇、武藤の片腕麻生視点の、麻生の妄想?願望(苦笑)
麻生ってこんな事を考えていたのねぇ……と、その窺い知れない無表情の裏を垣間見る。
もともと麻生は武藤狙いか?と思わないでもなかったのですが、深層心理はやっぱり♪

読んでいて、コレが困るのが、全部脳内音声変換になってしまっているところ(笑)

麻生に押し倒される武藤も何でしたが、
加賀に圧し掛かられる武藤の方が、私としてはツボでした!
武藤ってもっとシッカリしているって思っていたので、と言うか、攻?だと思っていたんです!
だから……、受か、武藤は受なのかぁ♪
と思ったら、とっても可愛く思えちゃって……いやぁ、どういう脳なのか(爆)
これで、対陽一サマになったなら~、俊彦さんに押し倒される……、
もとい、俊彦さんに縋るもりもりが聴けるのか!?(笑)と、
頭の中が、むふふになってしまいました(爆)
いや、聴きたいです~☆

でも、やっぱり一番濃かったのは、第3話の「情動の呪文」陽一サマ×広海……でございました。
繰り返しじっくり読んでしまいました!
ビェ~ン!如何しましょ!!はずかちぃ……(爆)
危ないブラコンの陽一サマの深層心理は……やっぱりね♪むふっ♪
ここでやっぱり大地の乱入よね☆広海総受で、3Pよねっ、ねっっ!
う゛~~~~!なんじゃこりゃ(>_<)
もう、完全舞い上がりで読んでしまいましたよ。

陽一サマ視点の多いこの話ですが、何やかやの事情はあれど、メインは――。
広海の作ったご飯を食べて、何時嫁に貰ってもいいとホクホクになるところや、
あらやっぱり日頃はセーブしていたのね……と思える過剰な愛情表現。。。
だから。何気に自分の嫁にすると言うところや、抱きたいのは広海。
広海の中に入れたい、果てたい!って……媚薬の所為にしろ、
陽一サマの性的ターゲットが広海ってのが、……やっぱ広海は総受ね(笑)

でも、流石にそこは陽一サマのセーブが掛かり……って、
夢オチなんだから入れりゃ良いじゃん♪って簡単に思ってしまうのはNGなんでしょうね。
夢にせよ、深層心理の働きは、今後の陽一サマのネックになると言うか。

『子供の領分』に、ドロドロは要らない。

だけれども、可哀想なのは小林君。
第2話の「21歳の激情」は小林君の未来の……夢オチ。
彼は可哀想だ(苦笑)。そこまで広海を引き摺るのか!?
でも、非常に納得のできる今後の有り得る小林くんの……末路(爆)
彼は一人テンパっても……所詮陽一サマの前には……。

しかし、同じ3兄弟物でも、近親相姦をたとえ夢オチだったにせよ、
『二重螺旋』とこうも違うように書くとは。
気が付いたら、ついつい比較して読んでいたのです。
『子供の領分』は底抜けに明るいですよね、確かに色々問題は有りますが。
それに比べて『二重螺旋』は極限の陰湿さと言うか。
こうも見事に反する話を同時期に書き上げる吉原さんって……。
その反動の凄さには、感動します。
















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Last updated  2006.11.16 23:55:13
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