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2006.12.01
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カテゴリ:映画の話
映画『武士の一分』を見てきた。

今日から公開。今日見に行くと言ったのは、小娘。
まぁ、小娘のお供というか、便乗と言うか――、
小娘が行く!と言わなければ行かなかっただろうな(苦笑)


小娘は、ただ今中間試験の真っ只中!
余裕が有るのか無いのか!?

いや、ハッキリ言ってストレス解消、かなり煮詰まっている状態での気分転換。

前売りを買いそびれたので、当日券での鑑賞ですが、それが12月1日って……。
映画の日で、前売りよりも安く鑑賞できました。
おまけにこの券、当日券では有るけれど、買ったのは一昨日。
事前に買える当日券なのだ!

何時も映画を観に行くシネコンは、大小さまざまなシアターが有って、
『武士の一分』は一番大きなシアターでの上映でした。
人の入りは……半分くらい?

そう言えば、満員で立ち見!何て状況は、この所見たこと無いなぁ……。
自分の中での満員立ち見の記憶は――『戦場のメリークリスマス』だったんじゃないかと。。。
……何年前だ!?


で、『武士の一分』。
藤沢周平原作、山田洋次監督の話。

後で知ったんですがこの映画、
山田洋次監督描く藤沢周平作品三部作の最後?の作品らしいですね。

山田洋次監督は人情味溢れる人々をキッチリ描き上げる作品だから、
そういうところはとっても安心していられました。

さて、映画については――

と、その前に、ブリブリ!(怒)な事をひとつ!

私の一つおいた隣に娘さんとお母さんが居たのですが、これが~~~!!!(怒)

映画が始まって、……何処からか携帯の着メロが……。
娘の方が携帯を取り出して始末。
その10分か15分後、またも携帯の着メロが……。
今度はその母が取り出して始末!
おまけにこの母娘、ずっと喋っているのだ!

あのねぇ。。。

……気を取り直して映画の話。



映画の方は穏やかな話しを紡いで行っている。
山形の小藩。
そこのお毒見役の下級武士の若夫婦の話。

変わり映えしない毎日に、ささやかな夢を持っていた夫婦が、
たまたま夫が毒見の食材の毒に当たり失明し、そこから巻き起こる悲劇。

夫の失職を免れるように上司に頼みに行った妻がその上司に騙され手篭めにされ、
それを知った夫は耐え切れず妻を離縁し、
そしてその上司に武士の一分として、思いを晴らすために果し合いを申し入れる。

己の命を顧みない夫は命穢い上司に見事一太刀浴びせる。
そして思いを晴らせた夫の下に、無事妻は戻って来たのでした。

こうして書くと、何かとても都合の良い話のように思えるけれど、
……確かにそうなのかも(苦笑)

何と言うか、話はそうなるんだろうなぁと思う方に順当に転がって行き、
そうなって欲しいなぁと思うように上手く纏まる。

本来なら、何事も無く平穏に年老いていく筈の若夫婦に襲い掛かる災禍。
波に飲まれ揉まれながらも、らしく在りたいと思う姿勢が伝わるような。

木村拓哉のお芝居をまともに見たのは今回が初めて。
スクリーンの中で、誤魔化しきれない演技が披露されるわけで、
正直あまり期待してはいなかった。
まぁ、山田洋次監督の作品だから、
そう変なお芝居をする人を使いはすまいとは思っていましたが。

だから、正直驚いた。
木村上手いじゃん!
後で娘が、木村は滑舌悪いから、結構心配だったと言っていましたが、
ちゃんと台詞を自分のものとこなして、役に入り切っていた。

地方の下級武士の、生真面目なところのある若者。
与えられた情況に、必死に生きている。
ちゃんとそういう雰囲気に入りきって演じていた。

それに、脇の人たちが良いのよね~。
主役の二人を盛り上げるようにして散りばめられて。
それぞれの役割を全うしている確かさとでも言うか。

唯、気になったのが一点。
これはどうにかならなかったのかなぁと思ったのだけれど、木村綺麗過ぎ、顔が(苦笑)
アップになると、ぬっと浮かび上がる顔が如何見ても美青年なの。
田舎の侍に見えないの。
せいぜいが良いところの若様?そんな風にしか見えなくて、
アップになるたびに雰囲気そぐわないなぁと思ってしまった。

この場合顔立ち云々と言うよりは、メイクで如何にかなっただろうに、と思うのですよ。
だって、ポスターやパンフではそんな印象は無かったのだから。
そればかりが残念で。

映画としては、総じて良かったなぁと思いました。







朝になって読み返し、誤字変換の多さに呆然!
寝ぼけながら書くと……。
ったくぅ。。。

因みに前半と後半の間に6時間くらいのタイムラグが在る(苦笑)









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Last updated  2006.12.02 03:15:56
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