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真夜中のお茶会

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2007.01.06
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テーマ:彩雲国物語(445)
カテゴリ:彩雲国物語
ゲストには、香鈴の仙台エリさんが出ていらっしゃいました。
……最初の方は見ていません(苦笑)

さて、さて、明けましておめでとうございます。
今年も頑張って(何を~~~/笑)彩雲国の世界を楽しんで行きたいです!

で、今日の回は、茶州編続きです。
いよいよ佳境!?と思いつつ、あ~、まだ準備段階だったわね。
本を捲ってみたならば、本日の内容は、5巻『漆黒の月の宴』130頁から147頁まで。
……短いでしょう。
でも、話の作りとしては、見応え有ったと思います。

ギャグ倒しも無かったし、
静蘭・燕青の出番もお情けで、ファンサービス……な感じの登場だったけど、
それでも真面目なこういう作りの回も有って良いなと思う。
真面目に展開させていかなければいけない所で、キチンと締める。

正直見入ってしまったので、
今日の感想は、おとなしめの感想かなぁ……。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【今日のあらすじ】

朔洵から、茶家当主選定式の当日に「つぼみ」を返すと約束された秀麗は、
茶本家の離れに留まり、行方がわからない克洵と春姫の祖母、英姫を捜していた。
秀麗は、秘かに邸内を調べて回るが、広大で、迷路のように入り組んだ邸に、難儀していた。
そんな中、秀麗は、茶仲障と対面する。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今日の話はほぼ2部構成。
前半は秀麗と朔洵のやり取り、後半は秀麗と仲障の対決――。
かなり、と言うか、丁寧に描いてありました。

冒頭は翔琳が茶家にいる秀麗の元に屋敷の見取り図を届けるところから。
翔琳の行動の仕方とか、現れるパターンは全くその通りなのだけれど、
翔琳の秀麗への自己紹介がね~、設定が設定なだけに、まどろこしい。
昔、邵可さんにお世話になったからって……。
だから自分たちが秀麗に助けられたから、そのお返しに頑張るっ!て方が
よほどスッキリと納得できるのに。。。

秀麗の探し物は、朔洵に持っていかれた蕾の簪と、英姫と克洵。
朔洵に侍女のお仕着せを借り出し、地図を片手に探し回る。

んで、朔洵は秀麗に「私の髪も結って」と、髪を結って貰うのだけれど、
その絵がまたナイスで~!(笑)
朔洵ステキ!(笑)でございましたわ♪
秀麗が力任せに結った髪は、ダイナミックにサイケで――。

ところがアニメでは朔洵が髪を結っているのはこのシーンだけで……(T_T)
ちゃんと毎日朔洵は秀麗に髪を結ってもらって、朔洵はそれを楽しんでいたのに~!

それにしても朔洵は秀麗を構い倒して楽しそうにいるのです~♪
二人のやり取りがメインの前半で、こやっさんの声ばかりが、もう無駄に色っぽくて……vv
声をうっとり聴いていたのに、あの絵を見ると、あ……気持ちが半減する。。。(T_T)

秀麗と翔琳は屋敷を探し回り、怪しい地下を割り出すが、そこは仲障の部屋の下で。
そこに居るのは果たして英姫なのか、克洵なのか!?

燕青の見立てでは、そこに居るのは克洵ではないかと。

で、やっと静蘭と燕青の登場。
……やっぱり、一言でも出てくれたほうが嬉しいけれど……。
燕青の入れたお茶を不味いと言いながら飲んでいる静蘭。
街の治安に駆けずり回っている、らしい。

そうこうしている時に、今更ながら仲障が秀麗に会うと言ってきた。

仲障の部屋で、二人きりで対峙する秀麗。
ここからは本当に台詞の応酬。
言葉の裏にある意味をさぐり、それに対しての自分の立場や態度を決めて行く、
ちゃんと考えて聴いていかないと、な、秀麗の覚悟の時。

おおむね原作の通りに展開されているのですが――。

最初仲障は自分に礼を取らなかった秀麗に、紅家の人間だから見下しているのか!
と怒気を露にし、それに対して紅家の人間だからではなく、州牧たる自分に対しのこの扱いと、
茶州に対する態度に、礼を取るべき相手ではないと判じたからと答える秀麗。

そうなんだけれどね、この台詞は本来モノローグであり、声にはなって居ないのです。
秀麗には仲障には何を言っても聞く耳を持たない、言っても意味が無いという思いが強い。
言った所で仲障に反発を買うだけと言うか。
だから、判断としては難しい。
何処までを台詞として声にするか、モノローグとして胸に留めるか。
狂気な目を炯炯とさせてばかりの仲障と言う人物は良く伝わってきた。

仲障にとっては秀麗はただの紅家の娘でしかなく、秀麗と言う人間の事は如何でもいい、
何の価値もない人間と断じていた。
仲障は、秀麗を意のままに操ろうとあの手この手で脅し――、
悠舜は如何なってもいいのかと脅し、また柴彰は自分とも通じているのだぞ、とも。
また、騒動を起こし茶州を火の海にするとか、秀麗を閉じ込め州牧にはさせない等々。

それらの事に、秀麗は逐一燕青の言葉や柴彰のことを思い出して、
覚悟を決め、信じることを自分に確かめて、決して仲障の意のままになろうとはしない。
何を言われようと、朔洵との婚礼に是とは言わない秀麗に業を煮やす仲障。

秀麗は、「女に二言は無い」と言い切る。

まぁ、これが今日のタイトルなのですが、アニメを見ていて、
「おぉ~」とそれなりに納得はしたのですよ。

なんだけれど、後でその部分の原作を見たならば、

「――一度信じたものに、後悔することはいたしません」
静かに言い残して、秀麗は室を出て行った。

と、ある。

秀麗はオトコマエな正確で、正義感に満ちている。
物事をハッキリさせてキッパリ言い切る強さも潔さもある。
だけど、物事を良く見て、キチンとその場を把握し、TPOに適した言動を取る事も出来る。
加えて秀麗は、ちゃんとした躾のされたお嬢さんで、
まして今は決して侮られてはいけないような場面であるのに、
そんな捨て台詞のように場にそぐわない、自分の立場を貶めるような物言いは決してしない。

そう考えると、今日のお題を秀麗が台詞として残すのは、不適当。
秀麗らしくない言動ではないかと。
例え心の中で思って力瘤作ったとしても、表面は凛として威儀を正しているはず。

今日の絵柄で気になった所もあって。
仲障に対している時に、秀麗は手を出して握り合わせているのです。
不自然なのよ。
確か、手を出しちゃいけないのよ。
袖を合わせ拱手をするぐらいなのだから。

丁度その場面の挿絵が有って、秀麗は袖を下ろしたまま手を前で合わせていて、
手そのものは見えていないのです。

アニメでは秀麗か感情に沿って手を合わせたり、握り締めたりと、
効果的に使ってはあったのですが、……不自然なのよね~。


克洵も、座牢で、愚痴愚痴やっている場面もあったけど――。
で、次回となります。


アニメの後で原作を読んでいて、つい、その先を読みふけってしまいました。
いよいよ春姫が動く!




1月13日(土) 第33話 覆水盆に返らず
1月20日(土) 第34話 毒をもって毒を制す
1月27日(土) 第35話 逢うは別れの始め
















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Last updated  2007.01.06 12:49:32
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