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テーマ:彩雲国物語(445)
カテゴリ:彩雲国物語
[文庫]彩雲国物語 黎明に琥珀はきらめく
とっても久し振りな本編シリーズです。 ……久し振りでもないか!? アニメの終了直後の本編的展開ですね。 と言っても、もともとの本編伏線通りの続行なのですが―― 『紅家編』スタートとなりました。 『藍家編』は結局は全作1作で終了なのですか!?何か淋しい……。 『紅家編』は、流石に主人公が紅家の人間なので、その分厚めにと言うこと…… とは言え、『冗官編』から話の方向性が変わって来たな――と言うか、 括りが変わって、大きな話の中の一つ一つのエピソード続行中・・・ 全てが曝された時には、どんな形になっているのかが、今から非常に興味があります。 今の話は、メインの若者達よ、甘ちゃんを自力で卒業して地固めをして成長なさい! と、いうなれば獅子は子を千尋の谷に落とす。如くに落とされ中――。 この場合、獅子は作者の雪野さんの事(笑) 落としてくれる葵皇毅は這い上がれ!なんちゃちっとも思っていないでしょうけれど。 『藍家編』で楸瑛を片付けて……これが意外にアッサリ解決しちゃって…… 楸瑛のぐるぐると言うよりは、劉輝のぐるぐる話でしたし。。。 貴陽に戻ってくれば順番に『紅家編』で絳攸様ですよ。 こっちはご当人がぐるぐる~~~嵌っちまって抜け出せない。 藍州編ではそれでも頑張っていた秀麗の立場は有ったけど、 今回の話は秀麗はちょっと影が薄かったなぁ。・・・別に構いませんが~(苦笑) 王様vs貴族・・旺季、と言う対立で、 王様追い落とし、そろそろと外堀から埋められて来ているといった状況ですか。 前にも言ったけど、本当ここに来て描く・・・見る視点を変えたよね。 正面から俯瞰に変わったというか、だから見えるものも変わる。 最初に是とされて通してきた事が、本当にそれが全てなのか?是でよいのか!?と 問い直されているところ。 正しいことが全てが正しくて正義な訳ではない。 立場が変われば、見方が変わればそれぞれで正義がある。 もう、(設定)頭の良い連中が知略の限りを尽くして先を読み、 自分の方に正義を引き寄せようとしている、謀略駆け引き裏の読み合い・・・等々、 世知辛いと言うか、疲れると言うか、生き難いというか。 この中には入りたくないなぁと……。 後手後手に回る秀麗に、主人公ですから、 追い詰められても最終的にはどこかで形勢逆転の時が巡ってくるんだろうな・・・と 先の先の先に期待して。。。 だから、何処まで追い詰められるのか。 秀麗の、龍蓮もだけど、設定は如何なっているのかな、とふと思う。 秀麗は……影月と同じなんだろうな。 霄太師の正体は、宋太傅以外は知らないようだし。 旺季が面白い事を言っていた。 霄太師は時々劉輝を試すような事をすると。 だから、「あぁそうか、旺季は霄太師の正体を知らないのか」と思い至る。 いや、旺季に限らず本来は誰も知らないと言うのが設定なんでしょうけれど(苦笑) あ~、、、邵可さんは知っているか。何しろ薔君を嫁にしたくらいだから。 ……中身に殆ど触れて居ないなぁ……(苦笑) 冒頭のエピソードを読んだ時、そうか、絳攸の話かと解ったものの……。 う゛~~~突っ込みたいのだけど、突っ込めないなぁ……悶々としながら読み進む(苦笑) 今まで描いてきた絳攸と黎深の出会いの設定をまるきり覆すエピソードを出されて、 読者としては物凄く混乱してしまったし、それじゃぁ今までの話は何なんだ!?とも思うし。 邵可が静蘭を拾ったから、能天気に自分も拾ってみようと、 街中で物売りをしていた絳攸を、お前でいいといとも簡単に拾ってきたと言うあの話は…… あのいい加減さが黎深であり、仕方が無いさ……の絳攸なんだと思っていたのに。 今回の、と言うか、絳攸の黎深に対する執着度を明確にする為に変えたのかな…… と思えば、突っ込みたいけど突っ込めなくなってしまう。。。 でもね、後書きにでもちょっとでいいからその事に触れて欲しかったな。 これまでずっと読んで来て、それで彩雲国の世界と言うものを構築してきたのだから、 ここで今まで取り上げてきた設定をアッサリ変えられちゃうと、 今までのエピソードは何だったのさ!?になってしまう。 ……そうだよ。 月見酒で、静蘭の所為で自分は黎深に拾われたんだ~~~! と叫んでいた絳攸は如何なっちゃうのさ。 だけど、悲惨な絳攸の前身も、彩雲国の話の中では相応しいなと思えてしまうから。 展開を新しくして、各キャラクターの背景も見直しする事になったのか、と、 好意的に考えてしまうのは、あ~~~!私はやっぱりこの話が好きなんだな。。。 そう改めて思えば、今までの『後にこうなる』と言うことは、あまり宛にならないのかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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