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カテゴリ:BL感想|小説メイン
高岡ミズミは完璧にチェックからは外れていました(苦笑)
何時もの如く立ち寄った本屋さんで見かけた新刊! タイトルからは伺えなかった内容に、思わず手に取ってしまった……。 とても印象に残る表紙のイラストでした! 実は時間的にはそう余裕は無かったので、読む気はなかったのです。 なんだけど、手に取って、つらつら眺めているうちにとても読みたくて、 買おうか買うまいか悩み始めて、読み始めて、 ……買おうかなぁ……と思いながらも止められなくて、結局は読了。。。 えぇ、買うか迷っているうちに立ち読んじゃいましたよ!(苦笑)
アラブもの、好きなんです。 だから、中身如何は置いて、取り敢えず手に取ってみる。 おまけにイラストが実相寺紫子で、大人の男の雰囲気で、とにもかくにも綺麗……。 話的には在り来たりな、いきなり拉致られて、というアラブ物の王道。 一方の主役のアラブの王子様が惚れた相手を朔に嵌めて自分のお国にお持ち帰りをして……。 最近流行りのアラブ物。 要所は本当に大道なセオリー乗っ取った、傲岸不遜な王子様の拉致監禁で、気持ち的に憎からず思っていた主役の受君が、絆されて……もしくは実は好きだったった、、、の告白で、急転直下。 そういう、唯のどこかで読んでしまったかも知れない、 な雰囲気の話だったらパラパラ~で終わりだったと思う。 ところがね、 昔付き合っていた、という伏線があり、家の事情で離れざるを得なかった経緯が有って、 やっと王子様が迎えに来た物の、6年の月日は長く、おまけに王子様はもうすぐ結婚の予定。 自分が傍に居ては――という受君の悩みというか心情。 家に縛られて、という状況と、好きな人と共に在りたいと言う素直な願い。 思いがさまざまに交差して、最後そう転ぶか……!?の展開。 このお話の気に入った理由は、ただ振り回されるばかりでない受の意志の強さと、 悩める、迷いのある王子様だったから。 キチンと大人の話に仕上がっているところ。 この受君、ちゃんと自分を持っており、流されないのだ! その、なし崩し展開の無さが、好ましかったんだろうな(笑) 如何にもな憎まれ、害をなすキャラの存在も無く、 主役の心情の葛藤のみでの話の展開と言うのも気持ちが良かった言の一つ。 ちゃんとのめり込ませられて、最後まで読んでしまったという、読ませる力!を感じさせる 1冊に出来上がっています。 素直に面白かったといえますね。 巻き込まれない、絆されない意志の強さと、とても男前な受君の話、良かったです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.01.26 23:00:35
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