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カテゴリ:BL感想|小説メイン
本屋さんで見かけ、気になって……つい手に取り、読み耽ってしまった本です。
シリーズ第5弾になる本なんですね。 帯の文字に引かれて、気になって気になって、手に取らずにはいられなかった(苦笑) 帯つきのアフィリを探したのですが、無かったのがなんとも残念です! 帯の煽り文句は読者の意識を惹きつけ、 手に取れ~、読みたいだろう~と誘っているのが、本当に美味しいなぁと思った。 帯の煽りに釣られて読み進め、煽りどおりの緊迫感と切なさと、 あれも一種の感動なんだろうな、真摯な感覚を受け取りました。 帯の煽り文句は『五年生存率25%花嫁』……だったかなぁ(苦笑) ただ、シリーズ5冊目と言うだけあって、人間関係や、その事情など、 シリーズ4冊を読んでいた方が話しの解りは良いんだろうなと 思わざるを得ない部分が多かったと言うのが悲しかった。 いや、却ってだからこそ、前作4作を読んでみようかという気にさせられたと言う事は、 良く出来ていたと言うべきなのかなぁ……。 癌の手術をし、術後の治療をしている白石とその主治医で恋人の黒河の、 生存率25%に賭ける甘々な恋人同士の……勝手にしてくれ。。。な日々の話。 なんですが、五年生存率25%!のインパクトは、何をも凌駕する。 五年後に生きていられるのは四人に一人という現実に、その時も生きていたいと言う思いと、 今を行きる事に貪欲に、真摯にという白石の姿勢がね、凄く感じられて。 黒河と恋人同士になった経緯めいた物が語られるのだけど、 当初余命3ヶ月と宣告され、死んでしまうのなら一度でいいから思いを遂げたいと、 白石が黒河に迫ったと言うようにあったけど、 他の部分からももっと複雑な感じの交友関係だったようで、 そういう細かな部分を解るには前4作を追い掛けるしかないのかなと、こんな所でも思ったのです。 本編、前半部分のバカップル前回の甘々な二人―― でもね、とっても健気な感じなの、とても一生懸命と言う感じが切ないほどに微笑ましいと言うか。 後半は、白石が誘拐され―― 何故!?という理由が、それはそれで色々問題ありで、誘拐の開放の条件は―― という所で、色々画策?され、問題提起にそれを解決する為に奔走し、等々、 物凄く真面目に、遊びに揺らぐところが無い感じに展開されていくのです。 本気でのめって読んでしまった。 医療現場の話とか、本格的では無いのだとは思うけれど、 こう在りたい、在って欲しいと言う感じで話が進行されているのです。 前半の甘々のだってBLだもん的な話の展開から、これって医療物だったんだ。。。 そう思ってしまうほどの濃密さ。 濃いだけでなく、その真面目さに……やられました。 日向唯稀さんの本は、初めて読むようなものなのよね、多分(苦笑) こういう話を書く人だったのかと思うと、 改めて、このシリーズから読んでみようかと思ってしまったわよ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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