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カテゴリ:や行=BL小説
早乙女怜士(さおとめれいじ)は、いつものように学校へ出かけました。 ・・・登校中、妙に頭がぼんやりして、服も汚れています。 学校に背を向けて家に帰ることにしました。 帰ってきた怜士を見て両親が泣いています。 怜士は3ヶ月行方不明だったのです。そして、その3ヶ月の記憶がありません。 記憶が戻らないまま29歳になった怜士は、同性愛者が集まるいきつけの店で、懐かしい人と再会します。 まだ幸せだった中学時代の憧れの先輩、櫻木拓海(さくらぎたくみ)でした。 櫻木は、花吹雪先輩と呼ばれ同級生や下級生から慕われるような人気者でした。 櫻木は、怜士が恋人ともいえないくらいの少し付き合ったことのある雅=田中健一を探していました。 そして・・・。 怜士は、同性愛者ですが、まだ誰とも関係を持ったことがありません。 人に触れられると拒否反応がでるのです。 怜士は・・・。 「忘れないでいてくれ」のスピンオフです。 イラストは、ありません。 前作は、朝南かつみさんが、描かれていました。 この作品も描かれる予定だったそうです。 しかし、朝南さんが急逝されたため、出版も1年遅れです。 そして、イラストなしの出版となったそうです。 桜色の綺麗な装丁の本です。 最初、櫻木があまりにもおおらかというか鈍すぎるといいますか・・・ 何なんだ?この人は・・・と思ってしまいました。^^; 友人としてならとても優しくて良い人なんですけどね。 育ちが良すぎるとこうなるんでしょうかね? こちらが恋愛感情を持つとぜんぜん通じないので、辛いですよね。 櫻木はそういう感情が欠如しているので、悪気のない無頓着です。 怜士は短気で切れやすい性格ですが、櫻木にはそうなりません。 櫻木に対しては、一生懸命な可愛い男の子で、きっと中学生の頃の気持ちにもどってしまうのでしょうね。(^^) 怜士の健気さが気の毒でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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