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カテゴリ:小説(一般)
柏枝真郷さん「貴族デザイナーの華麗な事件簿 ロンドンの魔女」 イラストは、片桐いくみさん。 19世紀末のロンドン。 老舗の仕立て屋の四代目店主のジェレミー・テイラー(26歳)は、丁寧で真面目な仕事をします。 伯爵家の四男でありながらデザイナーをしているエドガー・ノースブルック(26歳)は、先見の明と奇抜なアイデアを併せ持つ青年です。テイラーの家に居候しています。 店に易商のフィッシャーという男性がお客としてやってきました。 フィッシャーから、雇っているメイドの不思議な話を聞いて・・・。 ジェレミーの幼馴染のピーター・スミス(27歳)は、鍛冶屋の後継ぎです。 発明好きで、いろいろなものを作っては、ジェレミーたちに見せに来ます。 しかし・・・。 エドガーは、友人の伯爵家の娘ジュリアとデートです。 ジュリアには身分違いの恋人がいて、その隠れ蓑を引き受けているのでした。 エドガーは、自由気ままに生きています。 少し場末の店にも出入りしていて・・・。 巷では、人体が突然燃える事件が起こっていました。 そして、それは殺人事件として・・・。 トレイシー警部がやってきて・・・。 エドガーは・・・。 面白かったです。 自由気ままなエドガーですが、考え方が柔軟なだけで、決してわがままな人間ではありません。 巷の殺人事件の謎を解き明かします。 伯爵家のエドガーも自由ですが、友人ジュリアも革新的な女性です。 親の反対をうけた恋人と駆け落ちも辞さない覚悟をしています。 ジュリアも事件の解決に一役買います。 もちろんジェレミーも。(^^) 途中にエドガーの初恋話があります。 なぜロンドンへ出てきて、デザイナーになったのかがわかりました。 柏枝真郷さん「貴族デザイナーの華麗な事件簿 2 ロンドンの嵐」 イラストは、片桐いくみさん。 仕立て屋のジェレミーとデザイナーのエドガー。 今は暑い夏ですが、ジェレミーの店には、冬服の注文が入ってきます。 お針子も雇わず、裁断から仕上げまで、全部一人で手縫いで仕立てるので完成まで時間がかかります。 レストランのオーナーのキャンベルもその一人です。 父の代からのお客様です。 採寸のあと、二人に内密の話があると切り出されました。 キャンベルから探偵事務所か調査員の仕事をしている人は知らないかと聞かれます。 キャンベルのレストランで、お客様でやってきた家族の子供が、 ポケットに入っていた樟脳を間違えて口に入れてしまったというのです。 その時、手回しのオルガンを弾いていた大道芸人が飛び込んできて、 間違った手当をしようとしたキャンベルたちに適切なアドバイスをしてくれたというのでした。 彼は、医学生で、大道芸は学費と生活費を稼ぐための仕事だということです。 キャンベルの娘がその彼を気に入り、そのためキャンベルは彼の素性を調べたいということでした。 エドガーが知り合いがいるということで引きうけます。 エドガーの初恋の女性が、未亡人になりました。 エドガー実家のある地方では、黒い服を着て4年喪に服さなければならない因習が残っているということで・・・。 大道芸人をしている彼はエドガーの知り合いで、オスカー・グラハムといいました。 しかし、彼は、エドガーを知らないふりを・・・。 オスカーが警察へ連行されました。匿名の投書があったということで・・・。 オスカーは、伯爵家の子息でした。しかし、今は・・・。 ジェレミーの幼馴染・ピーターに意中の女性が・・・。 ボート遊びで、染みを防げるようなドレスを作れないかと相談されて・・・。 そんな中、連続殺人事件が・・・。 トレイシー警部が仕立て屋にやってきて・・・。 面白かったです。(^^) 庶民と上流階級の生活の違いも垣間見られますね。 前作にも出てきた令嬢のジュリアも出てきます。 再び、エドガーが事件解決です。 事件関係者のこじれた親子関係は解決とまではいきませんでしたが、 救われましたね。 エドガーの初恋の女性は、ロンドンにやってくるかもしれません。 次回が楽しみです。(^^*) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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