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カテゴリ:小説(一般)
妖キ庵夜話シリーズ、第四弾です。(キの漢字が変換されませんので、カタカナです) カバーイラストは、中村明日美子さん。 人とはちょっと違う遺伝子を持ったヒトを妖人と呼びます。 妖キ庵という茶室のある屋敷を所持している美貌の主の洗足伊織。 その伊織の家には、属性「管狐」の夷芳彦、属性「小豆とぎ」の弟子丸マメの二人が同居しています。 彼らは、妖人の遺伝子を持っています。 警視庁には、妖人対策本部というのがあります。 鱗田仁助というベテラン刑事と、脇坂洋二という新人刑事が担当をしています。 彼らは、妖人が絡んだ事件の時は、 見ただけで妖人と人間との区別をつけることができる伊織のもとに相談にやってきます。 脇坂はどこか天然で、伊織によく叱られます。しかし、脇坂はめげません。 脇坂は、マメとは友人で仲が良いです。 鱗田と脇坂が食事をとっていた店のテレビに伊織が登場して二人は驚きました。 妖キ庵を訪ねることにしましたが・・・。行ったのは脇坂だけです。 伊織は、風邪で臥せっていました。しかし、それほどひどい風邪ではありませんでした。 そこには、属性「二口女」のスミレも来ていました。 人魚の事件でかかわった甲藤(かつとう)も庭にいました。 彼は、伊織に弟子にしてくれとしつこくやってきています。 彼の属性は、「犬神」でした。 彼らの話題は、先日起こった少女誘拐事件で・・・。 そんな時、事件が起こります。 同じ日、同じマンションで二人の中年女性が自殺を図ったのでした。 一人は、マンションのお風呂場で手首を切り、 もう一人は、マンションの屋上から飛び降りたのでした。 どちらの女性にも娘がいて、ひとりは独身で同居、 ひとりは、結婚して一人娘がいますが、同じマンションで住んでいます。 そして・・・。 面白かったです。 女性の母親談義と伊織たちとの話が交互に書かれています。 それは、どう結び付くのか・・・。 母と娘の複雑な心のお話でした。 愛情と憎しみは、紙一重のところにありました。 無意識なのか意識なのか親子の善意と悪意も怖いです。 伊織を狙う青目もでてききます。彼の狙いは・・・。 次巻が気になります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.10.02 16:26:58
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