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ホンコンスターオーの香港日記

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2008年07月24日
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カテゴリ:自己啓発
香港日本人商工会議所・香港三田会主催の竹中平蔵講演会を聞きに行った。

要旨は
日本にはグローバルな競争に打ち勝つ潜在的な力がある。
改革が停滞しているから期待成長率が下がっているだけだ。
小泉内閣が推進したように改革を継続すべし。
競争に打ち勝つように個人が強くなりそれが日本という国の力になる。

Agendaというのも言っていた。
具体的で分かりやすい行動指針のこと。
3つ挙げていた。

1.羽田の規模を拡張し、24時間空港にする
日本の人口が減っている。流動人口を増やせばよい。
香港・シンガポールを日帰り出張できるようにする。
地方からの便数も増やせば地方も活性化する。

2.東大の民営化
知識が集積しているのは大学だが、世界TOP10に日本の大学は入っていない。
東京大学がようやく17位に顔を出す程度。
TOP100なら4校入るらしいのだが、中国ですら4校入っているのだと言う。
どうするの?→東大を民営化して文部科学省から解き放てばいい。
大量生産型の製造業では太刀打ちできないならば
付加価値の高い商品を作るしかない。それが知識経済。
韓国が一人当たりのGDPで日本の半分にまで追いついており
日本が今の状況に満足して足踏みしていると10年後には追い越されるというのだ

3つめは忘れた。sorry、、、。


福田内閣は絶妙な安定にあるのだそうだ。支持率が低いから選挙をすれば負ける。ゆえに総理総裁になりたい人が出てこない。一方では支持率がちょっとだけ上がった、ゆえに総辞職もない。
竹中氏は福田首相を意外に評価している。道路財源の一般財源化、環境の数値目標設定、公務員改革。これらは追い詰められて仕方なしにやっているように見えるが首相が決断している事なのだそうだ。


中国の経済は高度成長が続いているが経済である以上どこかで調整が入る。
その時に日本の資本・技術・人材が中国企業を助ける形でお手伝いするチャンスがくる。


アメリカ経済は金融の混乱が続いているがいつかは収束する。乱気流に入っている状態にしか過ぎない。乱気流を出たところで高いところを飛んでいるのか低いところを飛んでいるのか、それが問題だろう。


「大臣としてしゃべると悪意と敵意を持って聞かれ、大学教授としてしゃべると善意と好意を持って聞かれる。」
「もう、政治家じゃないから、何を言っても言論の自由、失言にはなりません。」
と言った時の表情がニコニコしていたのが印象的だった。大臣時代はよっぽど窮屈だったのだろう。


明治時代を振り返ってみよ、列強からの植民地競争で餌食にならないよう国民は必死になって自助努力をしたではないか。
現在もグローバルな競争のただ中にあるが、自分で乗り切る力を身につけよ。
福沢諭吉の『学問のすすめ』では政府に文句を言っているのではなく国民に文句をつけている。
そんな本が当時の人口で10人に1人の割合で読まれたのだ。

帰り道にそごうの本屋に寄って、『学問のすすめ』を取り寄せ注文しました。

学問のすすめ





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最終更新日  2008年07月24日 21時16分27秒
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