カテゴリ:Education
夕方から学校へ出勤し、夜は毎年恒例の地元花火大会の巡視。赴任して以来ずっと生徒指導部なので、楽しんで花火を見たことがない。
北北西方面からゆっくりと近づいてきた厚い雷雲だったが、保護者たちが集まる7時前頃になって、急激に雲行きが怪しくなる。出発する頃にはポツリポツリと落ちてきた雨滴であるが、5分ほど歩いて駅前にさしかかった頃、とうとう本格的な土砂降りに。 花火は打ち上げを始めてしまったため中止ということはなく、仕方なく巡視を続けるも、途中から雷鳴も轟いて、道行く人は軒下に避難しみな雨宿り。帰省してきた地元民と観光客でごった返すはずの通りは、閑散としている。 花火を打ち上げる川にかかる橋の袂までようやく辿り着くが、雨はますます激しくなり、花火を見るのに特等席である橋の上にも人気がないので、巡視する意味がないと判断し、料亭の下にある駐車場で雨宿。 雨足はますます激しくなり稲光が空を貫くも、スポンサーと延期日程の関係上、そう簡単に途中で中止できない花火師はやけくそ気味に花火を連発? かくして大雨の中、雷と花火のファンタスティックな競演。雨宿で見ていられないのが惜しいくらい……。 そんな雨宿の途中、ひょっこりと現れた料亭の可愛い娘に 「上にあがって休んでってくださいよ」 と声をかけられる。心の底では(そうだね……びしょびしょだし、巡視になんねぇし、はぁ~休みてぇなぁ……)と思うも、巡視途中の多数の保護者がいる手前、そういう訳にもいかず、 「まだ仕事中だからね。それに上に行ったらビール飲みたくなっちゃうよ」 と言ったら、 「好いですよ。どうぞ飲んでってください。私が注いであげますよ」 とは……クールさを装って顔にこそ出せないが、生徒とはいえ、その心の籠もったことばと気遣いに泣けてくる……。 心の中では冷えた生ビールに思いを寄せ激しく心を動かされるも、 「また今度ね……」 と言い、あくまで平静を装うのだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
August 17, 2005 11:34:36 PM
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