毎日のようにマスコミや野党より集中砲火を浴びる柳沢厚生労働大臣。「失言」といって当然の言葉であるが、現在の出生率を憂い、将来の日本の国力、年金制度の維持等を考えれば、大臣の言葉にも三分の理があるというものである。
40歳を過ぎて結婚もせず、オティンティンの立ち上がりすら芳しくないこの私は、「女は子供を生む機会」発言の際も前後関係を考えると、出生率の向上を考えるゆえについ本音がでてしまったのだといえるし、その後の「子供2人が健全」という発言も一人っ子では、あまりよくないだろうという思いやりから来るところもあった。一人っ子であるオレサマは、とくに大臣に抗議したいとは思わない。確かにそういうこともあるからだ。
民主党の小宮山議員は元NHK出身の明朗的確な質問とつっこみで柳沢さん逆ギレ寸前まで追い詰めていたが、これもあまり感じのよいものではなった。柳沢さんは「もうオレのことにかまわないでくれ」という思いだったろう。国政を預かる身がそれではいけないが、ここ数日の野党は、失言を金科玉条にしてのイジメを行っているように思える。それじゃあ、あなたたちは少子化問題をどう考えるのですか。年金受給が払った金額の50パーセントを切る模様です。超高齢社会で社会保障費はうなぎのぼりです。どうしますか?バカ正直といえる大臣は必死に出生率をあげたいと思っている。その一途な思いがことごとくどつぼっているという現状がある。人口が減れば当然、一人が社会を支える比重が重くなります。経済が縮小すれば国民の生活もそれなりに縮小せねばならぬ。人口減少でいいじゃないかという議論もある。それは認めますが軽々に言うのはいいが、国民は戦後のこの豊かな社会と決別できる覚悟はできていますか。できていないのであれば出生率をあげねばならない。じゃあ、その方法は?
野党の国会空転も不愉快であった。個人攻撃もよいが少子化についてどういう見解なのか、堂々と国民に説明して欲しかった。
私見で言えば、日本人は結婚外の私生児等に対する受容力がたいへん低いと思う。子供を本当に社会で支えていこうという気構えを抱くならこの精神の脱却より進めていくのがよかろう。両親がそろっていないと安定した生活が営めないようでは困るのである。欧米では10パーセントの非嫡出子があるが日本ではたったの1パーセントだ。これをどうするかではないでしょうか。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
もっと見る