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テーマ:福祉医療関係(1061)
カテゴリ:ソーシャルなワーク
女って嫌だねえ。今日は実習と称して併設されたデイケアで仕事をした。私はケアマネさんなのですが、介護施設でのケアワーカーの経歴も長いので、見せてみようと施設の長がいいだしたのかな。困るのだな、こういうの。37~8歳の主任(当然女性、たぶん独身)の指導を受けたわけだが、8時に送迎の同行をして、9時にはトイレ誘導。別におむつ交換が嫌いなわけじゃないが、その施設でのやり方がございまして、いろいろ注文がつくのだ。それで、まったく知らない空間において、けっこうすいすい介助をするわけだ、私がまた。やわらかい便が少量ずつ出ているおばあさんを、いつまでトイレにすわさせようか中堅のワーカーが考えていた。「この人はしばらく、これが続くと思うよ。おむつを当てるがよし」っていおうとして我慢。知らぬ存ぜぬ。
経験豊かな男性のケアマネがやってきたわけだから、警戒しているのが見て取れる。防御の意識が攻撃に変化する。これ、施設で実習を経験した方なら心当たりがあると思う。別に私はあら捜しをしにやってきたわけではない。が、ここでものび太の振る舞いでは、今後の仕事で私をなめてかかるだろうから、フットワーク軽く動くわけです。血圧は測るは薬は飲ませるはで、9時50分より入浴介助ですよ。短パンもTシャツも用意してないから、男性職員に借りて。男性職員は、おしなべて社会性があり礼儀正しく、親切だ。若い女の子もツボをやさしく教えてくれる。問題は主任の女で、初めての私に箸の上げ下ろしよろしく、その施設の手順をしつこくいう。彼女は自分が知る限りの知恵だか知識を全開で私にぶつけてくる。私はそのたびに「ハイ!わかりました!」と元気に返事をする。このあたりオレも大人になった。(女性は慣れているのだな、そういう関係。)入浴介助の手順等は施設ごとにやりかたがあって、私の場合はどうしたってかつての老人ホームのクセがでる。これは仕方ない。それは仕方ないという視点が彼女にはないようだ。 ある男性の背中を洗っているときに「誠意が感じられない」と主任がぬかしたので、さすがにちょっぴりキレました。「誠意がなくて介護の仕事ができますか。」と、すかさず言い返した。まことに失敬でいってはいけない発言だ。女は私がソープのついた手ぬぐいを使用するに当たって、力が入ってないことにカンがさわった様子だった。垢こすりをしているのではないので力はそんなに力はいらないよ。「爺さんの背中は洗濯板じゃないんだぜ」といってやりたいところだ。彼女の指導は一時が万事そんな調子。このような経験は今回が初めてではないが、そのたびにウンザリする。顔は笑顔ですが。そのデイケアは100人も集めて、流れ作業のごとく業務を行う。和みもないし、その主任には笑顔がぜんぜんなかったな。私がいたSに彼女が来たら、まずそこを注意するよ。まず、ゆとりを持てと。あなたがそんな態度だと他のスタッフはいらぬ緊張を強いられるし、私だってまちがいちゃうよ。主任の上にあたる男がどうも私がやってきたことで、警戒感を感じているのかも。 「ウチのやり方を思い知らせてやれ。」みたいな。 ホント、介護保険法にのっとって質の高いサービスを行ってくれればいいのです、こちらは。ところがなんというか基本的には措置の時代の意識からまだ抜けられていないようだ。個別的なケアプランからは程遠い。Sのデイサービスのほうがずっときめ細かい生活に根ざしたリハビリをやっているのだ。(デイサービスは通所リハビリよりも安い)それこそ、彼女が何箇所かのデイに実習にいくべきだ。そこで何かを感じるかもしれないし、何も思わないかもしれない。ひとつ言えることはケアマネージャー職は会社でいえば総合職だが、ケアワーカーは一般職。その認識では、何年経験をつんでもケアマネジメントはできないし自己満足状態のままで終わる。オレサマは今日1日だけだから、なんでもハイハイいってスルーしていたが、正直いって、ここじゃ働きたくないと思った。おやつが2時20分に配られる。20分もすれば帰る支度だ。それは早すぎやしないか。100人という利用者数では、とにかく時間を押さないことしか頭に浮かばないであろうからこうなるのだな。風呂のスピードはこれまでの経験で最速だった。もしやそれをスキルとして自負しているのかも。私もかつてはそんな時代がありましたが。ようするに外の世界を知らないってこと。 中には社会性のあるワーカー(女)もいて、いっしょに仕事をしながら、「初めてでたいへんだったんではないですか?」と声をかけてくれる。まあ、これがコミュニケーション能力の基本だな。1年半の経験でケアマネになりたいという。この子はこれ以上、染まらなければケアマネもできるのではないかと思った。私は「大変でした」とは口がさけてもいわないわけだ。終始笑顔。そして観察。クオリティーについてはよくわかった。しかしベテラン職員に笑顔が足りない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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