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あいうえお道場/職業訓練編

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2007年03月24日
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自分が知っていることがすべてだと思って疑わない類の人がいる。まったく困ったものである。またしても大木君ネタだが、本日の彼は私に対してキレてまるで殴りかかるような顔をした。正直、怖かった。彼の狂気が。境界例の人格障害ですよ。この手のタイプは転職をくりかえすのだと思う。長年、生きているとどうすれば相手が怒らないか経験則を得るのだろうが半年くらいするとボロが出てしまうのだろうな。

彼は結婚して嫁さんは妊娠中。新築の家まで購入している。30歳の彼の今を思うと、またこれが怖い。次の仕事先についてどうなのかを誰も知らないようなので。対人援助を長年やっていると、キャラクターやパーソナリティーを瞬時につかむことが得意になってくるのだが、はっきりいおう。彼の結婚は破綻するだろう。その心は、嫁さんへの浮気に対する疑心暗鬼だ。(彼はストーカーのパーソナリティーを持っている。私にはわかる。)その妄想が膨らんだ日にゃ、ドメスティック・バイオレンスへと発展するだろう。彼のコメントに嫁がやきもち焼きで、かつての職場のおばさん職員との仲を疑われたなんてしゃべっていたが、それは彼自身の姿でもあるのだ。怖いよなあ。

その怖い彼だが、怖さに気づいている人と気づいていない人がいて、それがまた怖い。相談援助のスキルのある者は当然、気づいていて、私と大木君のやりとりを、恐れながら聞き、たまらず席をはずしてしまう人もいる。本当の怖さってホラー映画の中にあるのではなくて、日常に潜む狂気なのだ。彼が、どうにか社会の中で泳いでいて、ときどき衝突しながら周囲を混乱させていくという状況。こんな輩がある一定数いて、ときどき我々の近くにやってくるという事実。これが怖い。みなさんも心当たりあるでしょ?

大木君は、自分が私よりも早く入社していることにこだわりを持っていた様子だ。サル山でいえばそれまで地位が一番低かったので、私の入社は自分よりも地位の低い人物ができたと思ったのだろう。そうしたら、そいつは(私)意外にもじぶんより上位の者とすんなり打ち解けて、サジェスチョンまでしている。これは容認できないというか、彼にはそんなことがあるわけなかったのだろう。

私は分裂症になり相談員になりながらすぐに退職することを繰り返している後輩のことを思い出した。似ているのだな。大木君は分裂症ではないがボーダーだ。小さいときに親の愛情を受けてこなかったんだろう。その身の置き場のない存在不安を解消すべく、福祉の世界にいる。彼は福祉の対象者にいわば依存してきたのだ。自分は世界の中で価値がない。だから、福祉で自分よりも弱い人間の世話をしてやることにした。こんな了見でこの業界に入ってくる人がいるらしい。いやあ、今日は仕事をかき回され、ホント、怖かった。3月いっぱいで退職する大木君。残り日も少ないが、まだまだ、いろいろやらかしてくれそうだ。彼がキレてとんでもない置き土産を会社に残していきそうな気がして、まことに怖い。犬の便をクルマに置き土産として残すことくらい、たいしたことない出来事に思えてきた。





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最終更新日  2007年03月25日 00時26分31秒
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