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不登校・ひきこもり・ニートを考える

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巨椋修(おぐらおさむ)

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2006年08月27日
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カテゴリ:総合
映画「大丈夫」は、6月くらいに完成していたのですが、何かと忙しく上映できないまま、いまに至っておりました。


で、やっと上映決定。


9月23日午後、阿佐ヶ谷の産業商工会館講堂でやります。


映画の内容が、ひきこもりやニートに関するドキュメンタリーなので、最初に上映をやって、その後、出演者やゲストを呼んでパネルディスカッションをやろうと考えています。


そのパネルディスカッションの申し入れのため、映画の舞台になった、ひきこもりやニートの人が集うフリースペースに昨夜顔を出してきました。


このフリースペースと映画に関して、少し前に東京新聞に取り上げていただいたのですが、今回、ちょっと面白い事がありました。


まず、NHKのディレクターさんが取材にきた。


さらに、赤旗の記者さんもきた。


赤旗の記者さんは、ぼくと知り合いでしてね。


4年程前に何度か飲んだことがある人なんですが、その後、東北に転勤になって、それっきりになっていた。


で、最近東京に戻ってきて、東京新聞を見ていたら、巨椋修の名前があるので、


「あ、巨椋さんの名前がある。だったら“たぶんマトモな”ところだ」


と(笑)、やって来てくれたというワケです。


新聞の力はすごい。


わたしは、つねづね


「『不登校・ひきこもり・ニート』を対象にしたフリースペースや、支援団体は、思想・信教・政治と関わるべきではない」


と、主張をしているのですが、なぜか一部の人には理解されない。(笑)


いま一度説明しましょう。


例えば『赤旗』は、日本共産党という政党の機関紙ですが、共産党員の子どもでも不登校やひきこもり、ニートになる。


そこで、フリースペースなどに救いを求めたりすることもあるでしょう。


ところが、そのフリースペースに右寄りの思想があると、共産党員の人や子どもは、そこに通いづらくなります。


創価学会という宗教団体があります。創価学会員の多くは公明党という政党を支持しており、公明党は与党でもある。


そういった人や子どもも『不登校・ひきこもり・ニート』になる。


そこで、フリースペース等に助けを求めたとする。


しかし、そのフリースペースが、他宗教や「教育基本法改正反対!」と、与党案に反対を打ち出している場合、学会員の人や子どもは通いづらくなるのです。


『不登校・ひきこもり・ニート』を対象にした、フリースペースや団体、場所はそれでなくても、数が大変に少ない。


つまりそういった人たちの行き場がなくなるのです。


そういう場を開放している人や団体が、思想・信教・政治を前面に打ち出しているというのは、新たな排斥を生むことになりかねない。


例えて言うならば、地域にひとつしかない病院が、


「うちの病院に来たければ、愛国心を持つように」

「うちの病院に来たければ、教育基本法改正に反対するように」


と言う雰囲気をかもし出しているとすれば、それはあまり良い病院とは感じないでしょう。


それと同じ事なのですよ。


だから、『不登校・ひきこもり・ニート』を対象にしている団体等は、思想・信教・政治と関わるべきではないと思うのです。


個人的には、それは結構だし、そういった場所で思想・信教・政治の話しをするのは、いいと思います。


思想・信教・政治は、個人の自由。


だからこそ、お互いを尊重する姿勢が必要と考えます。


そして『不登校・ひきこもり・ニート』の支援団体は、その個人の思想・信教・政治に口出ししないというのが基本だと思います。




おっと、話しが違う方向になりました。


とにかく上映の日時が決まりました。


詳細は、また後ほどお知らせいたします。








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Last updated  2006年08月27日 10時35分18秒
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