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不登校・ひきこもり・ニートを考える

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巨椋修(おぐらおさむ)

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2006年11月07日
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カテゴリ:周辺事態
体罰やスパルタ教育論で『不登校・ひきこもり・ニート』を矯正することで有名な戸塚ヨットスクールで、また死者がでました。


これで6人目です。


正確には、1名病死、3名死亡、2名行方不明ということになります。


昨日の報道によれば、2006年10月に、25歳の青年が近くの海に浮いているのが発見されたそうです。

自殺か事故であるらしい……


亡くなった青年がうつ病であったということで、新聞によりますと 死亡した青年に対して戸塚校長の弁は



「あの子も精神科に行ってさえなければ、助かることができたのに…… 精神病院に行くと、ものすごく薬を飲ませ、症状がどんどん悪くなる」


「(訓練生の死は)精神的なものからくる異常行動だと思っている」


「(訓練生は)薬は減らして、成果が上がっとったんだけども…… こういうことは、突然、起こりうるから」



というものでした。



過去あった戸塚ヨットスクールの事件でいえば




1979年、13歳の少年が死亡。(病死であったらしい)


1980年、21歳の青年が訓練中に死亡。


1982年、合宿の帰りに15歳少年2名がフェリーから飛び降りて行方不明。


1983年、13歳の少年をヨットの舵棒で殴り少年が死亡。遺体から無数の打撲・内出血の痕跡・歯2本の損壊などが確認されたことから、暴行致死で捜査が入る。


2002年、実刑が確定し戸塚校長は刑務所へ


2006年4月、戸塚校長出所。


2006年10月、スクールを逃げ出した25歳の男性訓練生が、水死体となって発見される。警察は自殺と事故の両面で捜査中……





まず、ヨットという自然を相手にするスポーツにおいて、事故はありえます。


『不登校・ひきこもり』といった人を相手にする場合、自殺は常に考慮しておかねばならないことでしょう。


人である限り、病気で亡くなる場合もあります。



それにしても多すぎる。



フェリーから飛び降りた15歳の少年2名は、体罰を恐れたためにフェリーから海に飛び込んだと言われておりますし、1982年の事件は傷害致死として、戸塚校長はじめ関係者が逮捕されています。


戸塚ヨットスクールの生徒は、10名から20名くらいの人数であり、当スクールのHPによると



入校金・315万円(税込)


入校時預かり金・20万円(税込・健康診断やウエットスーツ等の購入のための預り金であるらしい)


生活費・11万円(税込、毎月振込)



という金額を取り、生徒に教えているといいます。


公立ではなく民間でやっているわけで、それ相当な金額が必要であるのもわかりますし、人件費やその他の経費を考えると、初年度に467万円が、特別に高いとも言えますまい。

それだけの金額がかかるということは、それだけのものがあるのでしょうから。


当然、それだけの金額がかかるということは、それだけの人材や設備が整っていたと考えるべきで、目が届かなかったということはないでしょう。


また、保護者等が、それだけの金額を支払っても構わないというのであれば、授業料が1千万円でも1億円でも問題はありません。


戸塚ヨットスクールにせよ、アイメンタルスクールにせよ、長田塾にせよ、それはお金を出す人が納得して出しているわけでしょうしね。
(なぜかみんな愛知県なんですね。愛知県ではそのような教育の伝統でもあるのでしょうか?)


それに、そこまで追い詰められた保護者の気持ちもわからないではありません。


教育選択の時代、保護者が子どもにどのような教育機関を選ぶかは、それぞれの自由であるのかも知れません。


それは、信教の自由があって、人がどのような宗教を信仰してもいいというものと似ています。


個人個人が、それぞれに思いや考えがあるのならカルト宗教に入信するのも自由です。


それは既成宗教の檀家であってもいいし、無宗教でもいいのです。


しかし、子どもの教育をどこかの団体に任せるとしたら……


よくよく考えた方がいいのでは……


と、思います。







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Last updated  2006年11月08日 01時27分59秒
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