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不登校・ひきこもり・ニートを考える

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巨椋修(おぐらおさむ)

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2007年01月05日
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カテゴリ:ニート
人はどういった生き方をしてもいいと思っています。

それが、自分と他人に迷惑をかけなければね。


もし自分かあるいは家族とか他人が困っているのなら、それなりに行動した方がいい。


そもそも、『不登校・ひきこもり・ニート』に悩む人の中には、過剰に苦しんでいる人がいます。

それは、世間体や親戚などの目を気にしている場合も多い。


不登校とかは、そういった面が如実に出ますね。

たかだか学校に行かないというだけなら、それほど悩み苦しむこともないんです。


「人はパンのみによって生きるにあらず」という聖書の言葉がありますが、「子どもは学校のみによって生きるにあらず」とも言えますね。


しかし不登校の当事者やその親とかは、過剰に苦しんだりします。

その理由に「人は学校に行かないとダメだ。子どもは学校こそすべてだ」という、極めて狭い固定観念に呪縛されているからとも言える。



もっともぼくが見てきた限りですが、不登校の人の本当の問題って、「学校に行かない」ってことだけじゃなかったりしますね。

それ以外のこと……

他の人とうまくやっていくことが困難だったり、親や家族との関係がよくなかったり、何らかの神経症的なことがあったりね。

そういったことが、「学校に行かない」というよりも本当の問題である場合がほとんどであったように思います。


ひきこもりの場合もそう。


ちょっと違うのが、ニートってやつでね。


ニートっていい加減な言葉なんだけど、これを「若年失業者」と考えた場合、社会システムとか政治の不備みないなものが含まれてきます。


「ワーキング・プア」なんて言葉があって、時給800円で1日8時間働いて日給6400円。

それで月25日働くと6400円×25日=160.000円

家賃、電気、ガス、水道、税金、年金、健康保険料その他雑費とかって引いていくと、ギリギリの食費しか残らない。

これに借金、母子家庭、介護する親と同居などといったことが重なれば、かなり悲惨なことになる。

場合によっては、食費もままならないなんてことになりかねない。

よりいい職に付くために学校に行きたくても、そのお金が貯まらないなんてこともありますしね。


場合によっては、例えば対人恐怖といった病気とか、他の事情で週に4・5日しか働けないとか、1日数時間しか仕事がないという場合もあります。

これじゃあ、生活保護をもらった方がマシだあなんてことにもなりかねないっていうか、実際、そうなっている人がたくさんいる。


または、サービス残業が多くて、働かない方がマシだあっていう場合だって少なくない。


ニートに関しては、このような社会システムという現実が、不登校やひきこもり以上に強くなってくるというのは、かくのごとく事実。


ニートとひきこもりっていうのは、確かに重なるところもあるんだけど、まったく同じじゃないんです。


ひきこもりの人の中には、人に自分を紹介するときに


「ぼく、ひきこもりなんです」


というよりも


「ニートなんです」


と、いった方が気が楽だという人もいますね。


ニートはそれだけ多くに人を包含するということでもあります。


よほどの資産家でない限り、働かない子どもを一生食べさせて行くというのは、難しいわけですから、できれば少しずつでも何とかしていった方がいい。


最初はワーキングプアと呼ばれるような環境でいたとしても、少しずつでも働ける状況に慣れていって、やがてフルタイムで働けるようになれればいいと思うのですけどね。


実態は、なかなかうなく行かないときもあります。


すべての仕事はつらいものですから、そこで挫折してしまって、やっと盛り上がってきたやる気が損なわれてしまう場合もあります。


ニートの人の中には、「自分はこんな仕事をするために生きているんじゃないんだ」という過剰にプライドが高い場合と、「どうせぼくなんて、何をやってもダメなんだ」という自己評価が過剰に低い場合がいたりもするんですが、そういった場合、やっと見つけたアルバイトも、すぐに辞めてしまう傾向があったりします。


それをうまくカバーしたりフォローしたりするもの支援者や親の役目なのかも知れませんね。


そういった意味でも、ぼくは前作『大丈夫』を製作したんですけど、なかなか上映運動の準備ができないなあ。(苦笑)


誰か手伝ってくれる人いない?(笑)






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Last updated  2007年01月05日 13時07分44秒
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