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カテゴリ:周辺事態
『不登校・ひきこもり・ニート』と、精神世界、つまり宗教とか心霊とか超能力と、直接関係はないんですが、ときどき『不登校・ひきこもり・ニート』の当事者や関係者が、そういったモノにハマる人も多いので、ちょっと書こうと思います。
基本的に、人はそういうモノにハマるように出来てる。 よって、わたしはそういったモノにハマる人をバカにしないし、よほど反社会的なものでない限り否定する気はないんです。 一番それがわかりやすいのが、宗教でね。 人類史は、必ず宗教が密接に関係しています。 それは、善きにつけ悪しきにつけ、ですね。 そして宗教の本質は、盲信であり狂信である。 『理屈はない。とにかく信じる』 というのが、信仰というものであり、日本人のように宗教が表にでない民族では 『なんとなく信じる』 というのが、多いんです。 人類が宗教というものを発明したのは、“目に見えない何かを畏れる”ということから始まります。 最初は、自然であったのでしょう。 嵐、雷、地震、火といったものは、近世までよくわからないものでした。 そして、生と死。 人類はそういったモノを畏れ、考え、感じ、予測したり予想したり、空想するだけの、脳ミソを持った。 また、脳はときどき錯覚を起したり、幻覚・幻聴を起したりもする。 ときには、集団でそういったもを感じることもある。 これが宗教など、精神世界コトハジメ。 さてさて、世界には三大宗教というのがあって、釈迦、イエス、ムハンマド(モハメッド)が、その教祖とされています。 彼らが、そういった宗教に目覚めるのには、ひとつの共通点があるんですよ。 釈迦49日、イエス40日、ムハンマド30日の断食後に、彼らは悟りなり神の声を聞いている。 これが何を表しているかというと、これだけ長期間食を断つと、生命の危機が訪れる。 人間という生き物は、死が近づくと、幻覚を見るという特性がある。 その特性というのも、全人類にある程度共通していて、天使が迎えにきたり、お花畑を見たり、神の声を聞いたり、光りに包まれたりする。 臨死体験というものがこれですな。 三大宗教の教祖もこの体験をしたものと考えられる。 また、こういった幻覚や幻聴は、特別な人だけでなく、わたしたちも見たりするんですね。 ほとんどの人は、うたた寝をしているときに、名前を呼ばれる錯覚を起すなど、幻覚や幻聴があるものです。 金縛りなんていうのも、そういったモノの一種。 わたしはときどき座禅を組みますが、そのときに、光りに包まれるとか宙に浮く感覚を感じることがあります。 そういった後に、何となく“悟ったと感じる気がする”ものですが、それは悟りでもなんでもなく、禅の世界では、『魔境』といって、初心者によくあることだそうです。 これを、『神からの啓示』などとカン違いすると、新興宗教の教祖になる。(笑) 重ねて言っておきますが、わたしは宗教等を否定していませんし、信仰をバカにする気もない。 人類は、善きにつけ悪しきにつけ、そういったモノにハマる、頼るように出来ているからです。 ただ、あまりにも過剰に狂信的になっている場合は考えたい。 戦争や憎悪につながる場合は、いかがなものかと思います。 中には、“病的”にそういった幻覚・幻聴を見たり聞いたりする人もいます。 覚せい剤やアルコールなどの薬物依存症の人は、幻覚・幻聴に苦しみます。 統合失調症の人もそういった幻覚・幻聴があるし、認知症の老人にも多い。 その他の精神病・神経症にも、そういった症状が出る場合もあります。 “霊感が鋭い”という人にもそういった傾向がありますね。 「霊が見える。感じる」 という人は結構いるものです。 それを商売にしている人もいますね。 文字通りの“霊感商法”ですが、特に反社会性がなければ、それはそれでいいんです。 人には見えない・感じないものが、見えたり感じたりするというのは、統合失調症の人が、幻覚や幻聴を見たり聞いたりするのと同じなんです。 わたしたちは、統合失調症の人が見たり聞いたりする、幻覚・幻聴を見たり聞いたりができない。 だから、「そんな声はない」とは、言えない。 周りの人は、そんな幻覚や幻聴、霊、神、悪魔などは感じないんですが、その人の脳には、そういったモノが、確実に見える。聞こえる。感じているんです。 つまり、他の人には感じることも、存在することもないんですが、そういった人の脳には、確実に姿が見えたり聞こえたりしている。 よって、その人には、そういったものは“ある”んです。 また、医学や科学ではわかっていないことも確かにありますしね。 そしてそういったモノに悩んでいるとしたら…… 周囲の人は、その人をバカにするのは、あまりにも“優しさが欠けた行為”ということができます。 その人は、その幻覚・幻聴に苦しんでいるのですから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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