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不登校・ひきこもり・ニートを考える

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2008年05月06日
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カテゴリ:周辺事態
“高齢化”するひきこもり 40代以上も 都への相談で判明
2008.5.5 23:08(産経ニュース)



 東京都が開設したひきこもり電話相談の対象者のうち、17%が40代以上で占められていることが5日、都青少年・治安対策本部の集計でわかった。


都は15~34歳の若年者層を対象にひきこもり対策を進めているが、40代以上は「全く想定していない」(同対策本部)と困惑気味。対象者のうち30~40代以上と10~20代の割合も同じで、若年層に多いといわれるひきこもりが、実際には“高齢化”していることが浮き彫りとなっている。


 都は昨年7月、ひきこもり専用の電話相談窓口を設置。今年3月までに本人や家族から寄せられた相談件数は延べ1190件で、このうち性別や居住地を申告して相談窓口の利用登録を行った対象者773人のうち、40代以上が17%、30代が29%、20代が34%、10代が12%(不明8%)だった。内容は「職場不適応」などが目立つという。



 都は4月から不登校経験者や高校中退者を中心に全国初となるひきこもりを予防するための戸別訪問を実施、独自の「ひきこもり相談マニュアル」を作成するが、40代以上については


「若年者層と同一にとらえることは不可能。今のところ対策は考えていないし、考えようがない」(同対策本部)と戸惑っている。



 都が2月に発表したひきこもりの実態調査によると、都内のひきこもりは約2万5000人。

調査対象者は「15歳以上34歳以下」で、35歳以上の統計は存在しないが、30~34歳が全体の43%を占めており、電話相談と同様に、若年層が多いという見方を覆す傾向が出ている。



 実態調査をまとめた明星大人文学部の高塚雄介教授は「若年者層のひきこもりは心理的葛藤(かつとう)が主な理由だが、40代以上は精神疾患の可能性があり、全く別物。年長者のひきこもりは昔からあり、かつては山にこもるなどしていたが、現代では家庭にこもるしかないのでは」と指摘している。


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まず、東京都がこのような調査をしたことを前向きにとらえたいと思います。


今回の調査で都青少年・治安対策本部が


【40代以上は「全く想定していない」と困惑気味。】


と、ありますように、今回の調査で20代よりも、30代よりもより深刻である、40代以上のひきこもりへの対策が、これから多少考えられるようになる足がかりになったという意味においても、この調査は良かったと思います。


実際、40代のひきこもりというのは、相当に深刻なわけで、これまで「まったく想定していない」というのが、むしろ【異常】なことだったんです。


【ひきこもりの高齢化】は、何年も前から叫ばれてきましたけど、一部の識者以外、支援者ですらその事実を【無視する】【考えたくない】などというのが多かったりしたのが、事実であったりします。


それは、都青少年・治安対策本部が


【「若年者層と同一にとらえることは不可能。今のところ対策は考えていないし、考えようがない」(同対策本部)と戸惑っている。】



と、あるがごとくです。


しかし、現実として40代以上が17%もいるようであれば、もれから考えないといけない。


いま、10代、20代を対象に支援をしている人たちも、若いひきこもりが、30代、40代になってもひきこもりのままなどといったことがないように、充分に考えないといけないということです。




ただし、 実態調査をまとめた明星大人文学部の高塚雄介教授の意見。



【「若年者層のひきこもりは心理的葛藤(かつとう)が主な理由だが、40代以上は精神疾患の可能性があり、全く別物。年長者のひきこもりは昔からあり、かつては山にこもるなどしていたが、現代では家庭にこもるしかないのでは」】



というのは、かなりのピンボケ発言です。(苦笑)


まあ、40代に限らず、ひきこもりの人が精神病院にいけば、ほとんどの医者は

「何らかの病名」

を与えて薬も処方してくれます。



また、若年者のひきこもり……、それは10代以下の「不登校」も含めてですけど、その当事者たちがの多くが、相当にストレスた溜め込んでいたり、心に深い傷を負っている状態になっていたりします。


また、10代のうちはひきこもりにも、不登校にもなってはいませんが、周囲の人とうなくやっていくことができない、人間関係に難しさを感じてながら成長し、成人してから「職場不適応」で、ひきこもりになってしまうという例も多くあります。



つまり、この教授がいうように「まったく別物」などというのは、検討違い噴飯物。


若年者のひきこもりも40代のひきこもりも大いに関係性があり、いまの世の中、ひきこもり予備軍というのは、表に表れる数字の数倍、ひょっとしたら10倍近くが、常に、そして大量に存在していることを、この教授や公的機関の方々、支援者の方々も知っておくべきでしょう。


それを「昔の人は山篭りしていた」というのは、ちょっとピンボケ。



ひきこもりは、長期化すればするほど、高齢化すればするほど事態は深刻化してきます。


見守るにしても、家族はよくよく考えるなり、何らかの対策を考えておいたほうがいい。


いろいろな“覚悟”もしておいたほうがいいんです。







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Last updated  2008年05月06日 07時35分21秒
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