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不登校・ひきこもり・ニートを考える

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2008年05月17日
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カテゴリ:総合



はじめに言葉(ロゴス)あり、言葉は神とともにあり


― 新約聖書 ヨハネによる福音書 一章一節 ―




このブログにおいて、思想と信教(宗教)の話しは極力避けようと思っているのですが、今回のお話しはいきなり“思想と信教”についてです。(笑)


しかも長くなるぞ~。


さて、近代から現代文明(主に欧米の文明)というのは、大きく二つの潮流に分けられます。


すなわち、「芸術と科学」です。


大学の科目風にいうと、「文系と理系」


これらの源流はどこにあるか?


イスラエル民族の宗教にある。


芸術も科学も、他の民族や地方にあるのですが、現代を席巻し、特化したのは、この古代イスラエルの源を発した宗教にあると言っても過言ではないでしょう。


イスラエルの宗教とは何か?


ユダヤ教・キリスト教・イスラム教が現代に伝わっています。


特にキリスト教から、近代~現代における「芸術と科学」に大きく影響した。特化した。


どこが?


イスラエルの宗教は、オール・オア・ナッシングなんです。


シロかクロかをハッキリとつける。


ゼロか100かをクッキリとつける。


ここで言うゼロとは何か?


旧約聖書を読めばよくわかる。


神に逆らった者は、「ノアの大洪水」、「ソドムゴモラ」の話しに見られるように全滅・皆殺しにされます。


従えば助かる。



また、旧約聖書には、戦争による殺しや略奪さえも「よし」とする場面も出てくる。



「だからいま幼いうちに男の子は皆殺しにせよ。男と寝て男を知っている女も皆殺しにせよ。女のうち、まだ男と寝ず、男を知らない娘は、あなたたちのために生かしておくがよい。」

(旧約聖書 民数記 31章17~18節)


ひょえ~、でしょ。


神に逆らえば皆殺しにされる。


神の命とあらば、皆殺しにして良い。(処女は除いて)


なんていう言葉が残っているくらいです。



オール・オア・ナッシング。


すべてか?


ゼロか?



このオール・オア・ナッシングの思考法は、『不登校・ひきこもり・ニート』の人に多く見られるという思考法でもあります。


人格(パーソナリティ)障害、うつ病など気分障害、神経症といった人にもよく見られるというオール・オア・ナッシングという思考法を持っているのが、イスラエルの宗教ともいえる。
(かなりこじつけですが)


また、このイスラエル人という人たちは、またの名を「ユダヤ人」


あるときは、地中海あたりを漂泊し、あるときは奴隷階級にさらされ、世界中から迫害され、虐待され、いじめられた人たちです。


この人たちが持った武器が


「はじめに言葉あり、言葉は神とともにあり」


というものなんです。


ここで言う「言葉」とは何か?


ギリシャ語では「logos(ロゴス)」


英語では「logic(ロジック)」


ロジックとは、論理=話しの筋道のことです。


この言葉=論理を武器にしたのが、古代イスラエルの人たち。


古代イスラエルの思考法は、ギリシャに伝えられ、プラトンやらアリストテレスへ伝わり、やがてヨーロッパ文明を築いていくことになります。


彼らに常に考えた。


「神は実在するのか? 実在するとしたらどうやって証明するのか?」


「こんなに迫害されて、生きているのが苦しいのに、なぜ生きていないといけないのか?」


これらの問題に関する“論理的・科学的な”答えは、少なくとも聖書には書いていません。


イエス・キリストは言った。


「信じる者は救われます」


キリスト教徒は思った。


「ホントか? 証拠はあるのか? どうやって証明する?」


「信じれば天国か? 信じないと地獄なのか?」


このオール・オア・ナッシング思考法が、やがて近代数学や論理学を生み、哲学を生んでいきます。



(つづく)








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Last updated  2008年05月17日 08時35分41秒
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