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カテゴリ:周辺事態
どのような人が自殺をしやすいかということを考えた場合、その判定方法はたくさんあるらしいのですが、そのひとつに次のような傾向がある人は、自殺をしやすいと考えられていますので、参考までに書き出してみます。
(参;『自殺の心理学』高橋祥友著 講談社現代新書刊 およびhttp://www.ncnp.go.jp/ikiru-hp/manual/gyosei/gyosei21.pdf) 1、自殺未遂歴 2、精神疾患 3、援助組織の欠如 4、性別 5、年齢 6、喪失体験 7、事故傾性 8、性格傾向 9、その他 簡単に解説します。 1、自殺未遂歴 過去、自殺未遂をしたことがある人は、また自殺をする確立が一般人口の数百倍にもなるといいます。 2、精神疾患 世界保健機構(WHO)の調査によると、自殺が起きた場合、その人が生前、精神科診断にあ てはまらない例は1割にも満たず,残りの9割に精神障害を認めているといいます。 ところが、実際に精神科治療を受けている人は、せいぜい2割くらいにしか過ぎず、精神障害を早期に発見して、適切な治療を実施することが、自殺予防につながると考えられています。 どのような病気が自殺の関係が深いかというと、うつ病が約30%、アルコール依存症を含む物質関連障害約17%、統合失調症約14%、パーソナリティ障害13%となっています。 3、援助組織の欠如 自殺を「孤独の病」と述べた医者がいるそうです。未婚の人、離婚した人、配偶者と死別した人は,結婚していて家族のいる人に比べて、自殺率は約3 倍高くなるそうです。 4、性別 自殺は女性より、男性の方が多く、自殺未遂は男性より女性の方が多いそうです。 5、年齢 年齢が高くなると、自殺の確立もまた高くなります。 6、喪失体験 経済的損失、地位の失墜、病気や外傷、近親者の死亡、訴訟などが起こると、自殺の危険が高まります。 7、事故傾性 自殺を実行する前に、事故が起しやすくなる傾向があります。 8、性格傾向 未熟で依存的な人は、自殺を起しやすい傾向があると言われています。 衝動を抑えられない人、完全主義、オール・オア・ナッシング(白か黒かという二者択一)、孤立がち抑うつがちな人、反社会的な人がその傾向が強いようです。 9、その他 児童虐待経験、他者の死から受ける影響。 次回は、この中で特に重要と思われる児童虐待と、それにつながる家族との関係や問題について述べていきたいと思います。 (つづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年05月28日 10時29分58秒
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