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不登校・ひきこもり・ニートを考える

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2008年06月11日
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カテゴリ:周辺事態
【秋葉原通り魔事件】 の犯人と、『不登校・ひきこもり・ニート』の当事者やその親と共通するところは多い。


と、いうより、かなりの部分で共通しているところが見受けられます。


ただ、『不登校・ひきこもり・ニート』の人や関係者にしても、人それぞれで、みんながみんなというわけではないことを、付け加えておきましょう。


では、どのようなところで、共通しているのか?


本人が書いたと思われる、携帯電話の掲示板サイトには次のような事が残されています。



「親が書いた作文で賞を取り



親が書いた絵で賞を取り



親に無理矢理勉強させられたから



勉強は完ぺき」



「中学生になった頃には親の力が足りなくなって捨てられた


より優秀な弟に全力を注いでいた」



「小さいころから「いい子」を演じさせられていた」



「親が周りに自分の息子を自慢したいから、完璧に仕上げたわけだ



俺が書いた作文とかは全部親の検閲が入ってたっけ」








また、近所の人は、犯人親子について次のように述べています。



【教育熱心だった両親から厳しく育てられたという。


子供のころしかられた加藤容疑者が、玄関前に閉め出され、泣き叫ぶ声を聞いた住民も少なくない。


真冬の極寒の中、薄着で外にいる姿も目撃されている。


「しつけか、虐待か分からなかった」】



(スポーツ報知より転載)




『不登校・ひきこもり・ニート』の当事者は、一般的に親から【甘やかされている】というように考えられる場合が多いようです。


しかし、現実には、むしろ厳しく育てられた場合の方が多いのです。


犯人の場合、決して甘やかされて育てられなかった。


むしろ、親子関係における健全な甘えを断たれ、なおかつ親からの過干渉があったということでしょう。


過干渉とは、過剰に干渉することですが、学校の宿題である【作文】や【絵】を、子どもの代わりに親が書いていたらしいという、犯人の文章から、それをうかがわせます。


また、犯人は小学校中学校は、トップクラスの成績でした。


これは、親の期待に答えるべく、自分を殺し、親のために必死に生きてきたのでしょう。


そして、それが思春期になったときに崩れはじめます。



高校になったとき、県下で有名は進学校にすすみますが、そのとき犯人の成績は下がりだします。


中学校でトップであったとしても、同様の成績が集まる進学校では、普通か、それ以下になるのは当たり前。


さらに、両親の期待は弟に向かい、犯人は親から「見捨てられた」と思うようになります。


また携帯電話の掲示板に書いた文章を見てもわかるように、犯人は、自分のふがいなさを、両親のせいにしています。




一方の親はそんな犯人について、どのように感じていたのでしょうか?


母親は高校時代の犯人について親しい知人に



「2人で食事するのがとても苦痛。


(97年に神戸市で連続児童殺傷事件を起こした少年)『酒鬼薔薇聖斗』と同じ年なんだよ。怖いんだ」




と、おびえた様子で語っていたといいます。


母親は、すでに高校時代の犯人と食事をすることが苦痛であったといいますから、親子間は、すでに通じるものがなかったのかも知れません。


どうやら家庭内暴力もあったらしく、母親の顔に殴られた後があったという近所に人もいるようです。



さらに、犯人の弟は犯人が高校卒業後に、他県の進学校に進学し家から離れ、金融機関に勤める父親は他県の店舗と青森の自宅を行き来する生活であり、両親は昨年夏から別居状態で現在、実家は父親が一人暮らしだといいますから、すでに家庭に犯人の居場所はありませんでした。


犯人は、最近、勤め先から解雇されるのではと恐れており、会社にも、そして実家にも居場所がなかったといえます。





虐待と思われるような厳しいしつけ。



親による過干渉


社会にも、家庭にも自分の居場所がないという状況





これらの状況は、『不登校・ひきこもり・ニート』の人たちの多くに共通することなのです。








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Last updated  2008年06月11日 18時01分52秒
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