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不登校・ひきこもり・ニートを考える

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巨椋修(おぐらおさむ)

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2008年06月17日
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カテゴリ:総合
今回は『呪と祝』という言葉について書きましょう。


いささか宗教じみた言い回しをするかも知れませんが、宗教でもオカルトのことではないので、宗教的なことが苦手な人も安心を。




内容は、言葉とそれに影響される心のことです。




日本では古来言葉に力があり、それを『言霊(ことだま)』と呼びました。



言葉にはどのような力があるのか?



言葉には人を縛る力があるのですよ。



その縛る力こそが、言葉の「定義づけ」です。



犬といわれて猫をイメージする人はいませんね。いるとすれば、日本語をよくわかっていない人だけ。

これはつまり「犬」という言葉が、脳内イメージを「犬」と縛ることです。



もし誰かが



「お前に不幸がやってくるであろう!」



と言ったとする。



あなたがその言葉を記憶し、気にしていたとすれば、あなたは


【不幸】という言霊に縛られたということになる。




これを呪(しゅ)といいます。





もし誰かが




「あなたは幸せになりますよ」




と言ったとする。

あなたがその言葉を記憶し、気にしていたとすれば、あなたは



【幸せ】という言霊に縛られたということになる。





これを祝(しゅう)といいます。





これらの言葉を聞いた後も、人は毎日の日常を普通に暮らすものです。


普通の生活には、小さな不運と小さな幸運が連続して起こっているものです。


もし、あなたが不運を気にしていたとしたら、小さな不運に見舞われるたびに、


「ああ、あの人の言った通りだ。わたしは不運なのだ」


と、確信することになります。


この状態を、





「呪いをかけられた」






と言います。


こうなると、呪いをかけられた人は、不運にばかり意識がいくようになり、石が転げ落ちるように、不運ばかりが目につくようになりますね。

つまり不幸になる。





逆に、幸運や幸せの言葉である祝(しゅう)、つまり祝いの言葉をかけられ、その言葉を記憶し、気にしている人は、小さな幸運のたびに気持ちが良くなり、幸せという言霊に縛られ、どんどん幸運を感じることができるようになります。





実は、幸運の人にも不運の人にも、起こっている事象は同じことであったりします。


しかし、呪(しゅ)をかけられるか、祝(しゅう)をかけられるかで、その心理は大きな違いが起こってくるものです。


やがて呪をかけられた人の顔は暗く狷介になり、より孤独になり不運を呼び寄せる結果になる。


祝をかけられた人の顔は、明るく豊かになり、より人に慕われ幸運を呼び寄せることになる。


実のところ、これはオカルトや宗教ではなく、人の心と体はそのように出来ているのです。




では、人から祝(しゅう)ではなく、呪(しゅ)をかけられたときはどうすればいいか?


神道的な言い方をすれば、“祓えばいい”のです。


祓うといっても、神社にいくことじゃありませんよ。



要は気にとめないこと。

気にとめないことが祓うということになる。




最後に、人に呪・祝をかけるのは他人ばかりではない。

自分で自分にかけることもできる。


自分を幸せにするも、不幸にするも、自分の心次第ということね。


『不登校・ひきこもり・ニート』っていうのは、場合によってそれだけで「呪」の言葉になることもあります。


『不登校・ひきこもり・ニート』の当事者、支援者のほとんどが「呪」として取り扱っていますね。


だからと言って、無理やり「祝」とすると返って逆転現象が起きる。


過剰な、あるいは無理なポジティブシンキングは、返ってマイナス思考になりがちです。


だからこそ、「あるがままに受け入れる」ということが大事になりますね。







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Last updated  2008年06月18日 01時32分21秒
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