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不登校・ひきこもり・ニートを考える

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巨椋修(おぐらおさむ)

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2008年06月20日
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カテゴリ:周辺事態

昨日、08年6月19日のニュースによりますと、昨年1年間の全国の自殺者数はが、前年比2・9%増の3万3093人もいたといいます。


つまり10年連続で3万人以上の人自殺したということが、警察庁のまとめで分かりました。


しかもそれは過去最悪だった平成15年に次ぐ2番目に多さでした。

亡くなられた方で、動機や原因がわかる方では【うつ病を含む健康問題】が、62・3パーセント


【経済・生活問題】は31・5%でした。


つまり、自殺を防止するためには、うつ病や健康問題を改善し、経済や生活苦を改善することで、防ぐことができそうです。



また、今回の発表では出ておりませんが、自殺に関して、単純に収入の低さよりも、負債、つまり、借金のほうが、大きな原因になっているようですので、多重債務対策や、その他借金対策が、自殺防止に役立つといえそうです。


自殺する年代的には、50歳以上で3分の2近くを占めています。


また、7割が男性ということですから、中高年男性の生きづらさを、改善することで、自殺を防止することができそうです。


職業別では、無職が57・4%


会社員などの「被雇用者・勤め人」は27・7%


「自営」は9・9%


「学生・生徒」は2・6%。


中高年男性の自殺が多く、その原因の多くがが経済・生活苦ということは、中高年の失業率を改善すれば、自殺防止に効果があるかも知れませんね。



最近の自殺におけることで、変わったのは【硫化水素自殺の流行】です。


インターネットで


「簡単に作れる」


「きれいに死ねる」


「苦しまず死ねる」


といったまったく根拠のない情報が流れたことで、大流行してしまったのですが、それはまったくのウソなのです。


遺体は、ふくれあがり大変みにくくなり、他の家族や、近所の住人、救助に向かった人たちをも巻き込む、最悪の自殺法のひとつということができます。


大阪大学法医学教室教授として数多くの死因解明に取り組んできた的場大阪府監察医事務所長は


「硫化水素中毒死の遺体は、体内で硫化メトヘモグロビンが合成されるため、その色素の影響で、一般に腐敗色といわれる緑色に変色する。

自殺後しばらくは、有毒ガスを含む遺体を取り扱うには、二次中毒被害を防ぐために防護服を着た人以外は近づけない。

親族との最後のお別れも制限される。

遺族に残るのは、正視に堪えかねる遺体と悲しみだけ」


とのことです。


警察の科学捜査部門の担当者は、


「純度の高い硫化水素はプラントでないと化学合成できない。個人の生半可な知識と簡単な設備でできるものではなく、手製の硫化水素では死に至るまで酸欠の窒息状態を経るので、決して楽な自殺方法でもない。

他人を巻き込めば苦しんだあげく、死後でも立件される。

ほかの手段も含め、自殺を考えている人は、どうか思いとどまってほしい」


と、述べておられます。


硫化水素による自殺は今年1~5月で489件。すでに517人に上りました


昨年は硫化水素自殺で亡くなった方、27件、29人だったので、昨年の約18倍と急増していることがわかります。


この急増ぶりに、警察は、自殺者本人の積極的な立件も検討するとこのことです。



つまり、硫化水素は楽に死ねるというのはウソ。

周囲の人に大変な迷惑をかけ、生き残っても立件されるということです。






わたくしごとですが、最近、知り合いが2名、入院をいたしました。


自殺願望が、高まったため自ら病院に入院したそうです。


「死にたい」「わたしは死んだ方がいい」などといった、考えが、あまりに頻繁に行き来するようであれば、病院に相談するなり、緊急避難的に入院をするという方法もあります。


一人で悩まないで、まず相談をしてみてください。


自殺には、流行性というものがあります。


今回あった【秋葉原通り魔事件】でも、犯人をマネして、いろいろなところで犯行予告をして捕まる人が続出しています。


決して、カッコよくも、ホメられもしない、やった本人にとっても、ストレス解消にもならない最低のマネゴトなんですが、どうかこのような流行に振り回されないようにして欲しいものです。


(参照;08/6/19産経ニュース)







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Last updated  2008年06月20日 15時23分26秒
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