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不登校・ひきこもり・ニートを考える

不登校・ひきこもり・ニートを考える

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巨椋修(おぐらおさむ)

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2008年08月06日
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カテゴリ:総合




『不登校・ひきこもり・ニート』が問題化した場合【誰かのせい】に、されてしまうことが多いようです。


誰のせいにされやすいかというと、子どもや母親がその矢面に立たされる場合が多いのです。


もちろん、そうとは限らず、父親や祖父母、近所の人や親戚のせいにされることもあります。


それぞれの人に、それぞれの事情と理由があるでしょうから、すべてを一概には言えないのですが、わたしが見てきた限り


【本人や母親のせいでそうなった】


と、いうのを、ほとんど見たことがありません。


もちろん、本人や親の性格や生活態度が、その一因であることは多いのです。


しかし、それは一因にしか過ぎず、そのせいで『不登校・ひきこもり・ニート』になったと断言することは、まずできないのです。


もっといえば、『不登校・ひきこもり・ニート』当事者や親御さんがもっている性格や生活態度、環境などは、他の人たちにも同様にある場合が当たり前にあり、なぜその中で『不登校・ひきこもり・ニート』などになる人と、ならない人に分けられるかという、因果関係は、いまだにわからないのです。


これらのことを考えた場合、『不登校・ひきこもり・ニート』になる人というのは、いくつかの因子があり、それが不幸にもつながって、『不登校・ひきこもり・ニート』になったとしかいいようがないのですよ。


つまりは偶然。


つまりはたまたま、そういうことになってしまったとしか、言い様がないのです。




たまたま、繊細な性格に生まれてしまった。


たまたま、障害があった。


たまたま、同級生に嫌な人がいた。


たまたま、おかしな先生とあたってしまった。


たまたま、親同士の関係が悪いときと当たってしまった。


たまたま、景気が悪かった……





それらの因子が複雑にからまりあい、それでたまたま『不登校・ひきこもり・ニート』という現象に現れてしまったという場合が多いようです。




ま、確かに一時的な“方便”としてね。


誰かのせいにするというのは、回復へのファーストステップとしてはいいのかも知れません。


“方便”というのは、手がかりや手段、方法、寄る辺のことで、一時的に誰かのせいにすることで、自分の心が楽になるのなら、それもいいでしょう。


一時的に


「わたしがダメなのは社会が悪いからだ」


「ウチの子が学校に行けなくなったのは、学校が悪いからだ」


「オレがうまく生きていけないのは、親の育て方が悪かったからだ」


などなど……


それらは、あくまで“一時的”な逃げ場、心を一時的に慰めるための手段としては、ある程度有効です。



しかしそれはあくまで一時的だけのこと!


いつまでも、●●が悪いなんていっていると、みっともないし信用をなくします。


実際に、誰かひとりのせいというわけじゃないしね。


だからといって、本人が悪いということもないのです。


たまたまそうなってしまっただけなんですね。


そして、不幸なことに“負の連鎖”に巻き込まれて、なかなか抜け出せなくなってしまっているのです。


負の連鎖から、逃れる方法っていうのは確かにあるんです。



いってみれば、幸運になる方法ですね。


次回はその方法について述べてみましょうか。










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Last updated  2008年08月06日 01時25分26秒
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