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不登校・ひきこもり・ニートを考える

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2008年08月16日
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カテゴリ:周辺事態


しばらく前の事件なんですが、『長田塾裁判』の判決については、何も書いていなかったなあと思い、いまさらながら書きましょう。




「はてなダイヤリー」によるとこうあります。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C4%B9%C5%C4%C9%B4%B9%E7%BB%D2



【不登校、ひきこもり又は非行などで悩む当事者の家庭に出向き、当事者(親又は子)を罵倒する手法はテレビで幾度も取り上げられてきたが、様々な批判を浴びていて、民事裁判で敗訴したこともある。

「長田塾」の元寮生から損害賠償請求(500万円)された裁判の2006年12月の判決で、名古屋地裁は「長田の行為は自身の社会的評価を高めるためのもの」と非難し、「本人の承諾を得ないままNHKの撮影に便宜を与えたり、『長田塾』指導員が男性をこづいたりした行為は違法」と認定したが、損害賠償請求権の時効が成立しているとして、訴えを棄却した。
2007年9月の控訴審判決で、名古屋高裁は、長田らの行為の違法性を改めて認定したうえ、一審判決を変更し長田側に100万円の賠償を命じた。

逮捕監禁致死事件で実刑判決を受けた「NPO法人アイ・メンタルスクール」(解散)の元代表理事・杉浦昌子は実妹。
杉浦昌子と学習塾を共同経営していた時期もあった。】





事件の経緯については、わたしが過去に書いた『長田塾裁判』シリーズを読んでいただくとして、原告の主張は、ほぼ認められたと言えるでしょうね。


『長田塾』が、かつて行っていた暴力ともとれる行為が、違法と証明されたわけです。


ほぼ、時を同じくして長田百合子氏の実妹で、長田百合子氏と同様の方法で、不登校やひきこもり者を強引に、家から引きずり出していた『NPO法人アイ・メンタルスクール』元代表の杉浦昌子氏は、逮捕監禁致死罪で逮捕、実刑判決を受けています。


はやり『はてなダイアリー』から引用させていただきましょう。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%bf%f9%b1%ba%be%bb%bb%d2




【1956年、岐阜県生まれ。
不登校・ひきこもりからの社会復帰支援を謳った「NPO法人アイ・メンタルスクール」(解散)の元代表理事。
2006年4月、当時26歳の男性を手錠及び鎖などを使用して監禁し死亡させ、逮捕監禁致死罪に問われ、2006年12月、名古屋地裁で懲役4年の実刑判決を受けた。
2007年6月、名古屋高裁でも懲役3年6カ月の実刑判決となり、実刑が確定した。
民事裁判で損害賠償請求され、敗訴した実姉・長田百合子と学習塾を共同経営していた時期もある。】




これらの事件で、杉浦はもちろん、長田氏もマスコミに表れることはなくなりました。


この人たちが、どのような方法で、ひきこもり者や親に接していたかを、よくご存じないという人がいるかも知れません。


ユーチューブにありますので、少しあげてみましょう。

(※ショックを受ける方もいるかも知れませんので、嫌だ観たくないという方は、観ないでください)


http://jp.youtube.com/watch?v=wcZjMGZbo8Y



白い服を着て「コラ」とか言っている女性が長田氏なのですが、自らは相手を殴ったりはしていません。


ここには出ていませんが、親や家族に

「殴りなさいよ! アンタが殴らなかったからこうなったんだ!」

などといい、親や家族に子どもを殴らせるというのが、長田氏がよくやっていた手法でありました。


そして、長田氏に有罪判決がでたり、同じような手法をとっていた実妹の杉浦が、死亡事件を起こしたりしましたが、このような手法が正しいと思っている人は、まだまだいるのです。


あるいは、親が“良かれ”と思って、各家庭内で同様のことが行われていたりもします。



現実的にいいますと、このような手法は、人間不信、家族不信を増やしたり、子どもの自尊感情、自己肯定感を潰していくようなものですから、決してすすめられるものではありません。


ひきこもりや不登校の人の多くは、自分の家や部屋以外に安心できる場所がないと感じていたり、学校や外が安心できない・安全でない場所と感じており、おそらく過去の経験から、それは事実であったのでしょう。


そういう気持ちの人に対して、暴力的は方法、力で強引に引きずり出すという方法は、決して有効ではないでしょう。


ただ、特例として、ひきこもっている人が、自傷他害の恐れや、他人や家族に多大な迷惑をかけている場合、ひどい病気の場合などは、部屋から出して入院といった手続きをとった場合もありますが、それでも、できるだけ強引なやり方ではなく、合意のもとに部屋や家を出てもらうというようにするのが理想です。

(相手が納得しない場合も多いため、理想通りにはいかないこともありますが……)

まして、この映像にあるように、親がバケツで何杯も水をかけたり、家族が取り囲んで殴ったりするなどということは、論外です。



それにしても、長田氏のように、家族に殴らせたりするのは最低でありましょう。


また、困りきった家族が、ひきこもりの当事者に対して、暴力でどうにかしようと思ったり、周囲の人が


「甘やかしているからだ! そんなの殴ってやればいいんだ!」


と、短絡的な解決を求める場合が多くあるそうなのですが、決してそれはすすめられません。



『不登校・ひきこもり・ニート』を抱える家族も、大変苦しいというのは理解できますが、そういうときは、暴力に頼るのではなく、まず、病院や、ちゃんとした相談機関にいって、対処の仕方を相談するべきでしょう。










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Last updated  2008年08月16日 01時37分12秒
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