前々から谷崎さんは真面目な作風だと思っていましたが・・・
今回は・・・
圧巻です。
なんというか・・・
(ToT)ぶぉおおおおお~~
(滝涙)とはこの事かと思うほどに(ちょっとおげさ)
うるうるしてしまったワタクシ。
■シャレード文庫 『しあわせにできる8』を買いました。
商社の建設部で忙しく働いている美人、本田さんと
同僚で、本田さんにどんどん仕事をまわしてくるやり手営業マン、久遠寺のお話です。
ゴー○ンと、押しかけダーリンで始まった仲ですが
久遠寺さん、いろいろと本田さんの力になってあげてまして
ナンと言いますか、ただのボンボンではない、器の大きさを見せてくれるようになりました。
最初は厚顔な無神経オトコだと思ったのに(ワタシも)、包容力ありーの行動力ありーで
本田さんは何時の間にか、彼ナシではいられないカラダ・・・じゃなくて
彼に精神的にも支えられていたようです。
寮を追い出されて、母親の世話してくれた一軒家に引越しした時に
一瞬、久遠寺が離れたと思って涙してしまったカワイイ本田さん。
とうとう彼の必要性を感じた模様。(口にはしなかったけどね)
しかし、またまた彼に魔の手(しかも久遠寺長兄のちょっかい)がのびてきていて
読者は心配でハラハラ・・でもちょっとエロい昴(久遠寺長兄)にドキドキ・・
そして、どんな風に危機を脱するかの期待でワクワクだったのでした。
(前振りが長すぎ・・)
しあわせにできる8
メインのお話もクライマックスですけど
シャレード文庫おなじみの、書き下ろし部分が
元銀座のママの息子だという本田さんの出生秘話でして
ダーリン久遠寺や、その(悪徳・・笑)兄さんの子供の頃の話も織り込まれた珠玉なのでした。
谷崎さん、エッチなしでも充分おもしろいです
(つか、谷崎さんの書かれるお話って・・・エッチ部分とストーリ部分がきっかり分かれているんで、時々『義務で書いてるのかな』と思うワタクシ。なくても淋しいけど)
本編の方も、本田さんの危機に
まわりのみんなが心配して、助けようとしている様や
久遠寺の元に帰って来た時の雪彦(本田さん)の安心感や
ポーカーフェイスのくせに、雪彦にはメロメロらしい久遠寺の様子が
しっとり甘々に描かれていまして。
イロイロ・・・仕事の描写は良いけど、ラブは物足りないかも・・とか
同僚達がイイ味出してるけど、エッチシーンは飛ばして後から読んだとか
CDの声優さんが反対とか・・ブツブツ言ったりしてましたけど
読んでて良かったvv
着いて来ていて 良かった・・と
と思ったミラノでありました。
そんな幸せ感の後に、出生秘話というか
久遠寺次兄、映の話も交えた
行彦の両親の話が切ないものですから
も~~~なんというか
哀しいんだけど、(まぁ、今はお母さん、幸せそうだし)
よく書いて下さいました。谷崎先生。感謝ですvv
番外編でも何でも良いので、続きを読みたいです。
次号シャレードからまた、始まるのでしたっけ??
同人誌も買えば良かったと思うのでした。
この『しんみり作風』で、鋼(ロイ)ものがあるらしいんで
次のJ庭に行けたらそっちも買ってみて、うるうるしたいです。