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カテゴリ:BLコミックス・小説
近くの本屋になかった『鍵』シリーズの第三弾が届きました。
(と、言って既に4日過ぎてますが) このシリーズは、有賀家という、有名な建築家の一家と、そこに近い人々のお話です。 きたざわさんというと、これまでは、社長令息やお付きの人々の、外見は優雅でも実は中で結構陰謀があったりする・・・(そしてその割には軽めに終わる?)と、いうイメージでした。 今回も、やっぱり出てくる人々は殆ど『ええとこの人』ですけど、『陰謀』はありません。さわやかな読後感です。 ■最初の『鍵のかたち』と『鍵のありか』は、 有賀久郎(ひさお)という超有名な建築家の3男にして、自分も才能溢れる建築家である雅人と、建築家をめざす少年実浩(みひろ)のお話。 雅人は、自分では『無愛想で恐がられる』と思っていますが、私からすると、『正統派な好青年』。 対する実浩は『女の子みたいにキレイだけど芯の強い少年』だそうです。 恋愛には淡白だった雅人が、電車の中で高校生の実浩と知り合い、お互いに引かれ合うようになるスタートで、騙しも陰謀も契約もありません。さわやかです。←しつこい しかーし!、晴れて恋人同士になった二人を、雅人の偉大なる父親と、竹中なるメガネアーンド慇懃無礼な秘書がやってきて(お約束)、『雅人さんの為にも別れてくれますね』と実浩を説得。 実浩も、両親の不仲な様子などを見るうち、将来に自信がなくなって、別れることを了承。形だけ金を受け取り、雅人に別れを告げます。(後からお金を郵送するところがエライよなー。・・・ってマジに考えてしまったりしました) 傷心の雅人は、仕事のステップアップのためにオーストラリアに渡り、4年後、名声を確実にして帰って来るのでした。 雅人の帰国後、また二人は会うようになったのですが、それは恋人としてではなく 実浩が『罪滅ぼし』に抱かれているというカンジで、お互い言葉もないままです。 この辺りの、お互い好きあっているのに、相手の真意が分からずにぐるぐるしあっている状態ってーのが、好きな人々にはたまらないのです。もちろん私も好きだー。 一応、誤解はとけて、晴れて恋人同士に戻った二人。 2冊目は、『実浩が狙わるの巻』。 前の別れが身に染みて、自信のナイ雅人と 迷惑をかけたくない実浩の感情がすれちがってまた二人はギクシャク ・・・というか雅人がけっこうすぐキレて乱暴になっているところがお約束ながらBLならではのお楽しみですか。 実浩も、誰だか分からないヤツに襲われそうになった時、雅人に頼ればよいのに、それじゃーお話は面白くなんないよってわけで 前は苦手だったメガネの竹中に頼ってしまったからサー大変!(ひとごと)雅人が怒るんですよ。 つか、いつのまにか別れさせ役の竹中が、エライお父様も亡くなってしまったせいか、この恋愛バトルに参戦してきて、実浩、モテモテ状態に。 と、いうわけで、言うなればボーイズの王道みたいなお話なのですが まー読者も分かって読んでいると思われますので、きっちり面白かったです。 ■そしーて、今日の話題である『週末の部屋で』と『真夜中の部屋で』は、 あのイジワルメガネ秘書の竹中が主人公になります。 この竹中さん、1冊目の登場時から既に40歳代な設定なのですよねー。 だから声優サンが堀内さんなのでしょうか?? 挿し絵ではどう見ても、20代後半から30代なんですけど・・。 ともあれ、そんな竹中さんが、建築家・有賀久郎大先生の孫である久貴クン(若干23歳)に熱烈に愛され、 最初はセフレ関係だったのが、いつのまにかほだされてしまったというのがこの本でのお話です。 可愛くてツッパっている久貴が、教授に狙われたりしているのにムカついているうちに本気になったようですね。なーんだ、『NANA』のタクミと同じじゃーん??ってなパターン 2冊目の『真夜中の部屋で』でも、竹中の甥っ子の役者やら、また出て来たセクハラ教授やらに追いかけられている久貴に、メガネが余裕をなくすというストーリーです。それはそれで面白いのです。 それほど大きな紆余曲折があるわけではなかったので、お話としては、きたざわさんのもう一つの『ベクトルシリーズ』の方のメガネキャラ(こちらは秘書というか、執事ですけど)高城の方が私の好みだったかもしれません。こちらはCDでは鳥海さんでして、これもまた私のイメージとは少々ちがいましたけど、以来、メガネイジワキャラの声が鳥海さんになりがちなのは『ホットギミック』亮輝のせいもあるのでしょうか???(とことんメガネ好き) ともあれ、メガネの話は後日またすることにして ちょっと印象の薄いメガネ竹中において、私ってばアラタに別の楽しみを見出してしまいました。 この人、隙のない外見なんですよね。髪は白抜きオールバックで。(正統派の雅人さんはお約束通り黒です。こちらの声優さんは小西さんv) でもね、その額に、アホ毛・・なわけあるかい!ってな前髪が数束、はらりと落ちているスタイルなのですよ。しかもしっかり腰があるよう元気に弧を描いているすだれです。 挿し絵を見ているうちに、 こいつ・・毎朝意識してこの前髪数本を前に落としてるのかな?? と、ふと思ったわけです。 鏡の前で、一生懸命、ワックスとか使いながら右向いたり左向いたり、やりなおしたりしながら、自然に見えるように狙ってアホ毛を作っているわけだ(注:アホ毛ではありません。オールバックのおデコに前髪たらりです) このスカしたキャラが・・・ と、ワタクシの脳内妄想は止まりません。 そうなると、このキャラの少々の薄さが愛しさの笑いに代わり、 そして 「そんなキャラなら堀内さんでも良いかな~~」 と思えてくるのでした。(堀内さんすみません。だってスレイバーズシリーズのダジャレキャラの印象が強くて) そんなこんなで、メガネキャラは少々別の方向にイってしまったこのお話ですが 『キョエーvvvv』と、目が釘づけになったキャラがおります。 久貴の親友。ホントの親友な信(しん)です。 カフェのボーイ姿が凛々しくて、カチョ良くて、その上抱擁力たっぷりなこの人になーんで久貴が特別な感情を持たなかったのか私は分かりません。(フケ専だから??)二人の間には全く恋愛感情はないらしく、単に信が久貴を甘やかしているだけな設定ですが、久貴が信にばかり甘えているのと、そのあまりのイイ男ぶりなせいで、竹中も平常心ではいられないような関係なのですと。 CDでは、この信を遊佐さんがやってらっしゃるらしく ここは是非信で次回作を!!と、切に願う水無月なのでした。 実は久貴は単に甘えているだけなんだけど、信の方は実は彼に恋愛感情を持っていて、でも久貴が中学生の頃から竹中を好きだったんで言い出せてなくて・・ だから彼女ができてもすぐ振られている・・などなど。お話はどんどん出てくるとおもうんですよねー(勝手に作るな) と、言うことで、メガネ満足度は☆3つ(フツー)でしたが やっぱりきたざわさんなので安定しており、他の愉しみもあったということで なかなか満足したシリーズ4冊なのでしたvvv お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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