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カテゴリ:BLコミックス・小説
布教された本の感想 続きです。
印象の強かった本ほど、饒舌になってるようです。 ■『スキャンダル』(1)(2)(3)水壬楓子 初期作品らしいです。絶版らしいので貴重なお宝をお借りしたことになります。 孤児院から『愛玩の為に』引き取られた佑士。 養父になったのは、妻もいるけど実はゲイの代議士、祥彰(妻も秘書とできているけど、この夫婦は友情的関係なので黙認しているらしい。佑士と妻も仲良いし・・) だんだん心が近づいたと思った矢先、佑士はライバル派閥議員の仲間に拉致され 監禁・陵辱と、痛い痛い展開です。 その悲惨なビデオを送りつけられても、派閥から手を引くこともままならない祥彰は、佑士を救う情報を得るため、謎の政治家、久賀に一晩抱かれに行くのでした。 痛いのか凄いのかエロイのかマニアなのか分かりませんが、 発売当時、既に、50数才政治家に抱かれる養父30歳代がオッケイだったのですね。水壬さん、『フィフス』のオヤジ攻めなんて全く恐くなかったのですね。(ソンケー) いろんな意味で凄い作品でした。好きかと言われるとなんとも言えませんが 忘れることはできないでしょう(ため息) 『クロイツェルソナタの夢』(水壬楓子) デビュー作だそうです。 薄幸の美少年、イネスと、英国諜報部員ブライアンのお話。 哀しいんですよ。それも、前回の『禽獣の系図』(泣くけど納得)と違って マッチ売りの少女的哀しさ(ワケ分かんねー説明ですみません)です。 胸が痛くて、あまり読み返せないです。 『夏陰(Cain)』(水原とほる) バーテンのバイト中に見初められてしまい、ヤクザの岡林に陵辱された雪洋。 結婚間近な姉の安全を盾に、そのまま愛人にされてしまいます。 ちょっとアブナイ性格な岡林と暮らすうちに、自分もどんどん壊れて??(私にはそう思えた。苦笑)行く雪洋。 お決まりの、『なぜか好きになってしまう』パターンですが、 小説ピアス的にというか何というか、独特の雰囲気がありました。 『50/50』 若き極道世界のエリート(そう書いてあるの)司馬と 彼に一歩も引けを取らない強さの元同級生、吉祥とお話。 破滅型の吉祥の心が欲しくてあがく司馬のヘタレっぷりが可愛い。 紺野さんの挿し絵もステキ 『桔梗庵の花盗人と貴族』(遠野春日) 友人との賭けに負けて、男同士の逢引所『黄昏亭』におびきだされた子爵家嫡男の胤人は そこで顔見知りだった重貴に会ってしまい、脅される様に関係を持つようになります。 酷いのか優しいのか分からない彼に翻弄されるうちに、好きになってしまった胤人。また、重貴も、高貴で美しくて淫乱な胤人に引かれて行くのですが、そんな自分が認められず、一度は手放そうとしたり・・。 大正情緒たっぷりの、雰囲気のあるお話。 ストーリーはありがちでも、遠野さんお得意の『攻め言葉』があちこちに炸裂。 CDの方が早かったので、重貴のシーンは小西さんボイスで苛めてもらいました。 『イノセント ブラッド』華藤えれな 一度も血をすすることなく300年生きて来た吸血鬼のユリウスは 自分の母親が殺した人間の子、テオドールをウィーンへ連れ帰り、一時、世話をします。 短い間ではあったものの、幸せな時間を持った二人は、離れた後もお互いを思い合いますが、ユリウスがそうであるとしらずに親の仇と吸血鬼討伐を志すテオドール とユリウスはロミオとジュリエット・・・。天使のような吸血鬼、ユリウスが清らかにキラキラしています。精悍なテオドールは丸マコンラッドみたい(あはは) 『プラクティス』(ひちわゆか) 出張先で行き投合した男と寝てしまった芳史。 実はその年下の男は、会社の近くの歯医者、しかも自分のことを知っていた!!! 真面目なメガネ美人、芳史と、大型犬的イイ男(大型犬とイイ男がどう繋がるんだ??)の澤田がほのぼのです。 『LOVE ME 10弗(テンダラー)』(ひちわゆか) いいところのボンボンなクセに、メチャクチャケチで女王様な予備校講師、雪生と 7歳年下の元生徒、和臣のお話。(またもや年下大型ワンコ攻め。笑) 偉そうで、いつも『勿体無い!』と小言を言っているくせに 愛情表現には素直になれない不器用な雪生センセイがカウィイです。 『FETISH』(かわいゆみこ) 暮に1冊目と3冊目を買って、「このアブナイ医者があイイ~」と、好きになった『EGOIST』の2冊目お話。 京都弁で優しく話す白井がいい感じです。 そんな白井を手放さない冷徹な同僚医師、古谷もどんどん優しくなっています。 ショートストーリーの短編集になっていて、ガッツリとしたお話でなかったのが残念。しかもいくつかお話がかぶっていたのは、本のバージョンがいくつかあるからなのかな?? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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