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カテゴリ:BLコミックス・小説
アニメの感想を書くのも楽しいけど、そればかり書いていると他のレビューがなかなか書けないのが辛いところです。
近所の古書店で、表紙買いしてしまったこの本 ふゆのさんには『弁護士シリーズ』など好きなものもあるし 色がきれいだったのと、ダリア文庫のつるっとした装丁が気に入って選んでみました。 帰って台所で鍋が煮えるのを待つ間にパラパラ読んでいたけれども 『これはマジメに読まないと勿体無いかも!!』と、後の楽しみに取っておいた くらい、冒頭から弾き込まれてしまった水無月です。 ■高校生の佑(たすく)が、ただひたすら義兄の了が好きで、 一緒にいる時間を作る為に了の店でバイトしたり 大学にも進学しないで一緒に働きたいと願ういじらしさにヤラれました。 もーほんとに一生懸命なんだよね。 それに対し、了は、佑のことをとっても大切にはしているんだけど、 (了の兄が姉と結婚するので、姉を取られて泣いていた佑7歳に、 『今度は自分が側にいる。結婚してもイイ』と言ったのだ) ただの優しい兄ちゃんではなくて、ちゃんと男の欲望に忠実というか 別に男のセフレはいるみたいだし 佑がいくら好きだと言ってもさらりとかわすし、 (中学の頃、エッチの最中に佑が踏み込んだ時も、あわてず最後までやってるし。 イタタタ・・) BL読者として、多分了の本命は佑なんだろうけど、彼を傷つけるのが恐くて他で発散してるんだろうな と想像はできるものの 「目の前でキスしたりエッチ続けたりするなよ~。ひょっとして佑は抱かないと決めてるのか??」 などと、自分も一緒にぐるぐる。 「もーそんな男じゃなくてもアンタなら他のイイ男が大学にもできるよ。」 とも思いつつ、あまりの佑の健気さに 「わかったよ。あんたが好きなら応援するから。しっかりね」と言ってる自分を自覚。(自分がNANAの順子になっているツモリ) ■了の店には多分セフレと思われる水城というきれいな男がいて これが意地が悪くて、佑を子供扱いしたり、了とキスしたりするんで 佑はますます切ないのだ。 (ここでガマンよ。ここではスッゴク切なくても、きっと後からハッピー2倍セール! さあ、了がどこで落ちるか見せてもらおうじゃないか) ■おまけに了と水城は29歳なのに、佑はまだ18で 一生懸命、早く大人になろうとして焦っているのが、より健気に思えたのかもしれない。 (ほら、楽天ポイントのぽん・かん・セールと同じ?切なさ倍々?)←ちょっとチガ・・ 珍しくできた体育会系の友人に、「大人って何だ。」 と聞いたりしてあがいているのが、これでもか、これでもかと切なさを増すのですよ。 ■それでも了はなかなか佑を「弟」の位置から格上げしてくれなくて とうとう佑の方から押し倒して誘惑しまったのだけど (誘惑に負けて野獣化する了のトコは面白そうなんで飛ばしてしまった。 まわりに人がいたもんで) その後また了が店をやめるだの、バイトをやめて受験しろだのと 逃げようとするんで 「んな、まだ抵抗するか?(にやり)(手応えがある奴ってーのが落とし我意があるんだぜ)←注:了が攻めです」 と、期待感120% ■着地は、思ったほどのビッグバン(大きな出来事)はなくて なんと水城がきっかけを作ることになるのが意外だったかも。 そこのところはもう少し・・例えば強力に魅力的な当て馬でも出て来て、了がうろたえまくってくれたら 溜飲が下がってスッキリするだろうと思ったりもしました。 あと、「俺でいいのか」というセリフが嫌いなんで それを言ったら、スパイスを沢山混ぜて作ってた本格派カレーに最後に溺愛のルーを入れちゃうよーなモノだとか思いつつも、 まあ、満足したみたいです。 ■後は、本当に了のことが好きだったのに、結局セフレ(か、友人止まり)だった水城が 幸せになる本を書いて下さいませ。彼の立場も結構切なそうです。 さて、野獣のシーンも含めて、もう一度読み直そっと。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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