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MILANO‘S REVIEW

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BLコミックス感想


2006年08月27日
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残暑お見舞い申し上げます。

毎日まだまだ暑いですね~~。
そんな中、子供の夏休みの宿題の為にお尻を叩いたりしているおうちの方、お疲れ様です。
我が家もさっきまで子供の感想文の手伝いをしていました。

読書感想文って、子供の頃、苦手じゃありませんでしたか??

でもでも、水無月は、小学校のころ、先生から「書き方」というのを伝授されていたので、あまり悩みませんでした。
まだお子様が書かれていない方の為に、ちょっとだけコツをお伝えしようかと思います。

(しかーし!!、それだけではBLブログとして面白くないので、つか、書いている自分が面白くないので、参考例はBL小説とさせていただきます。)

それでは、水無月流、「読書感想文の書き方」スタートです。

その1、あまりにも有名な話は避ける。

BLでいうなら、「楔」とか「春抱き」を書いても賞は取りにくいということですね。(ブログに書くならまったくいいのですけど)

水無月は、小学校の5年生の時、「若草物語」を書いたら、先生はタイトルを見ただけで「メジャーすぎる」と言いました。「課題図書」で書いた子は県で一番。聞いた事のない本で書いた子は優秀賞、「人体辞典」(事典や詩集で書いてもいいのです)で書いた友人は優良賞で、水無月は佳作でした。←もちろん、作文の質がモノをいうのですが。

その時、自分の筆力も省みず、「なるほど、同じ先生に習っても、本の選び方でちがうのだな」と、他人本意な考え方を身につけてしまったワタシです。

なので今回の参考例(実はまったく参考にならないという話も)は、『瞳と声を塞いで』きたざわ尋子(パレット文庫)で。
もちろん、スーツ図鑑でも良い訳です(そんな感想文、どこへ出すのだ!)


2、あらすじは一応書く。

感想文を読む人にイメージしてもらうためにも、あらすじというか、舞台設定の説明は必要です。
なので、簡単でよいので説明は書きます。

■このお話は、有名なカメラマンの鳴海と、大学生の尚のお話です。
尚は、母親を亡くし、父親が蒸発したので、10才の時から隣人の藤村に世話になっていました。
そこで、藤村の友人である鳴海と知り合ったのでした。

・・藤村もメガネでとってもハンサムであり、その上自分がバイであるのにかかわらず、尚には手を出さないで大切に面倒を見てきているのですが、感想文の場合は、そこを書きたかったら後で書きます。

(ブログでは藤村がハチクロ真山っぽくて自分の好みなのを何度も何度も強調して、書いてる自分も楽しませることができるのにな~~~。ほんと感想文って、堅苦しいったら・・)

■晴れて恋人同志になった二人は、鳴海の故郷である北海道にバカンスに行き、そこでテレビに出演したのですが、それを見て、蒸発していた尚の父親が泣き出し、消息がわかったという知らせが入って来たのでした。
父親は、尚を残して死ぬつもりが死にきれず、北海道で別人として働き、職場の息子が心配してくれていたのです。

(一応、大切なところははずせません。「この職場の息子が実は尚を気に入ったみたいで、続巻に出て来たら面白そう~~」とかいう邪念は、ブログなら大喜びで書くけど感想文では抑え目。)


3、面白かったところを強調して書く。

ブログだったら、「実はこれ、パレット文庫のくせに、エッチシーンが結構濃くて、鳴海の包容力+エロさが二大柱になっています。」と書くところですが(ハハハ・・)
感想文なので、いい子になってこう書いて見ます。

■自分を捨てていった父親を素直に認めることができなくて悩む尚を、鳴海や藤村や、寡黙な友人津島らがあたたかく見守ってやる様子が、読んでいてとても気持ちいいです。

■尚は、まず話を聞いて動揺し、行動に出られません。
しかし、いつもはあまりプライベートに立ち入らない津島に病院の前まで連れて行かれて、そこで父を知る青年と会い
それから一旦帰って、ひとりでいろいろと考えます。

(尚の葛藤と、まわりの思いやり、そして尚の成長に着目するわけです。)

■普段は何も言わない津島が、さりげなく「今年で俺達、二十歳だろ、一応、大人だ。」と、
動くなら尚の方じゃないかと示唆するのです。この津島という友人もとても魅力的です。

(あ~~・・はがゆい。
ブログ用なら、話し言葉で

「もーこいつがイイヤツでカッチョ良くてメチャクチャステキなんだよ~~~~vvv」

と、書くのにさ)

■うちに帰った尚を、鳴海は心配しながらもそっとしてやります。
東京からこれもハラハラしながら毎日電話をかけてくる藤村と鳴海との会話も、尚のことを二人とも心底思いやっている様子で、こういう人々に見守られながら大人になっていくのは幸せだなと思わされます。


それから、ブログではあまり書かないのだけど、感想文では必須なのが


4、自分の体験や考えと照らし合わせる。

■私も大人になっていくうちに、自分の父や母の姿を見て、「大人でも決して完全ではないのだ」ということがわかってきました。
(ここで、自分の親の欠点などを具体的に書けるともっとよいかも。
水無月の場合は、父親には「切手にばかりお金を使うな」母親には「もっとココロが強くなってくれ」と、思っていたよ。)

■自分にも友人にも欠点があって、それでも好んで人間としてつきあっているように、
親にも欠点があり、それを認めつつも、人間と人間として向き合えるようになった時
尚はひとつ大人になったと言えるのではないでしょうか。


5、場所はどこでも良いけど、この本を選んだ訳 も書くとよい。

このお話の場合は、終わり近くのシーンが感動的でよいので、それを書きます。

■やっと打ち解けた尚と父親の後姿を、鳴海が写真に収める最後のシーンが
とても象徴的で心に残りました。


(でも本当は、これまで父親にかまけていた尚を取り戻した後、さっきまでは包容力ある大人だった鳴海が本性を表して、もー、やりたい放題しているとこがエロエロで面白い・・・というよりパレット文庫ってここまでやっていいの??・・という驚きなんですけど・・・と、ブログでは煽ってみる。ここが感想文と、エンターテイメント日記であるブログとの違いどす)

子供によっては、書いてあることや思ったことを自分の言葉でまとめるのが一番難しいかもしれません。
うちの子も文章力が全くないので、子供に言わせた文章を聞きつつ、適当に直してワープロで打って、それを清書させています。
もちろん、文字もていねいに濃く書くことが大事。

と、いうことでうちの感想文は1時間半で終わりました。
で、賞を取れるように書けたかと言うと、それは全くダメ。

小学4年生のくせに、主人公が1年生の本・・・
つまりうちの娘は、低学年向きの本しか読んでないのでした。

いいんだよ・・終われば・・・。





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最終更新日  2006年08月27日 13時31分27秒
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