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カテゴリ:思い出
今はもう無くなったと思いますが、オニオンが過ごした南仏の街の有名な本屋さんの思い出なんですね。。目抜き通りの「南の風本屋さん」という名前でした。
ちなみに南の風、ハワイではコナ、リビアではジブリ、サハラではシロッコと呼ぶそうな。。 大学の街でもあるので、本屋が結構あったのですが、その中でも一番品ぞろえがいい本屋でした。 プログラムで必要な本が数冊あったのですね。。何だったかもう覚えてませんけど、古い出版なのでなかなか見つからず、古本屋でも売り切れ、図書館でも消えてしまっているのでした。再版はしてないので、どこかに在庫が無いかを見てくれて、取り寄せてもらえる本屋でないとなりませんでした。一冊はもう無理だと言われてあきらめ、あとの一冊にかけていたような。。でも「来週だろう」とばかりが返ってくるので、 何度も足を運び、「今度は確かなのぉ」とひつこく食い下がるオニオンでした。応対はいつも店員さんなのですが、どうも返事がしっくりこないのでした。「私にはわからない、ひつこいよ、おまえ。。」って感じでしたが、若かったオニオンは食いついてさらに通いました。 そしてある時、その本屋のマダム(おそらく主人)が対応してくれたのです。彼女は「マドモワゼル、確かな事ってないですよ」と言ってくれたのです。確かにぃぃ。。 人生に絶対確かな事はないということでした。それをフランス人の上品な女性に静かに諭されたのでした。もっとも彼女がそこまでの意図でオニオンに言ったのではないでしょう。でもその言葉、波動をオニオンはしっかり受け止めました。今も振動し続けてます 日本人といると、常に「それ、確かなのか」とかと正解を求めてくることに気付きます。こちらの人たちも同じようなモノですが、それでも「適当な、いいかげんな」人も結構いて、一緒にいても疲れません ガイコク人だからいい加減にしてるのではなく、本質から徹底的に知りたい、納得したいとならないのではないかと。。 同郷人といると確かに気が楽ですが、一方ではひつこく知りたがるところがどうも苦手です (もしかしたら、どこかで変換エラーして絶対を絶体としていたかもです。ここでの絶対は相対に対してなのです。) 何となく気温が下がって、空はグレー一色です そのグレーにもグラデュエーション、ニュアンスがあってきれいですわ。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年12月19日 11時00分08秒
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