カテゴリ:仕事
2年前の年末の出来事。
取引先の社長に誘われた2人だけの忘年会。 その会社とは起業時のロゴ作成からのお付き合いで、 それから5年間、順調に業績を伸ばしてきた。 もちろん、それは社長の人柄や経営が優れているからなのだが、 私の作ったロゴや広告のお陰だといつも感謝してくれる。 ちょっと洒落た居酒屋で美味しい料理とお酒。 これからの展望や世間話でとても楽しいひとときだった。 長い時間があっという間に過ぎ店を出ると、 駅前のタクシー乗り場には長い行列ができていた。 強い冷たい風がふく中、その列の一番後ろに並ぶ。 足をガタガタさせ話をしながら待つこと30分、やっと自分の番が来た。 帰る方向が違う社長に先を譲られ、私がタクシーに乗り込む。 タクシーはぐるっとロータリーを回りメインストリートの赤信号で停車。 信号は青になり交差点を曲がる時、 驚いたことに後ろのタクシーに乗っているはずの社長が 横断歩道のところで私に深くお辞儀をしていた。 社長は私にそれをするために列から外れそこまで急いで来たのだ。 この寒い中再び30分も行列に並ばなければならないのに。 突然の事に私はタクシーの中で深々とお辞儀をするしかなかった。 そして家に帰るまで何とも言えない感動で胸が一杯になった。 今も風の強い寒い夜はあの光景を思い出す。 そういうとっさの心からの行動。 なかなか出来ることではありません。 そんな凄い社長に仕事を頂けているのはありがたい事です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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