カテゴリ:仕事
ある仕出し弁当屋の話。
そこの食材の多くは期限切れだった。 どこからどうやって入れてくるのかは良く分からないが、 それをゴソッと大きな冷蔵庫に入れその中から使用していた。 入って来た時点で賞味期限切れだから、 料理に使われる時には期限を大幅に過ぎていることになる。 傷んでいる野菜や果物などはその中からマシな部分を選別し使用していた。 でも、社長は言う。 これは少しでも安く良い内容を提供するための努力なのだと。 そして、最近の冷蔵庫は性能が良いので、少しくらい古くても問題ないのだと。 そんな社長も普段は高級車に乗り夜は良く飲み歩いているようで、 朝は酒臭い事も多かった。 そして、パートの女性といい関係でもあった。 つまり、大切な商品なんて事より、 より多く儲けて自分の欲望の為に使いたかったのだ。 そして、やはりというか、事件がが起きてしまった。 食中毒が出てしまったのだ。 当然営業停止になり、結局廃業となった。 従業員は皆知っていたのだが、 社長は機嫌を損ねると怒鳴るような人間だったし、 雇用されている立場で誰もそれを指摘できなかった。 そして、知らない間にそれが当然の事に思えていて、 昼食の時はそれをためらわず食べていたようだ。 これは小さな仕出し弁当屋の話だが、 大きな企業でも、同じような経営者の都合の良い解釈で 同じような事が行われていると思う。 経営者が金の為に商品を犠牲にしたらもうおしまいです。 例え、経営が厳しくてもそれだけはしてはならない。 そんな会社は淘汰されるべきでしょう。 私も時には手抜きはします。 いや、しょっちゅう手抜きやサボったりしています。 気分がのらないときには店の掃除もしなかったり、 ハンモックに揺られていたり、お菓子を食べていたり、 音楽を聴いたりしています。 でも、商品を犠牲にすることだけはしていません。 それが平気で出来るようになった時は、 仕事を続ける資格が無くなった時だと思うのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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