「負けん組」の新しい生き方と野望

私は自称発明家だ。

子供の頃、買えないから作るしかないという環境だったので、
廃材やゴミ等から色々な物を作った。
まあ、ほとんどはガラクタだったけど。

中学時代には電動工具を手に入れ、
部屋の家具はほとんどが手作りになった。
そんな事から色々なアイデアが沸くようになり、
それを形にするのが楽しみになった。

椎間板ヘルニアの治療も発明した治療器を使った。
学生時代に多く制作したスピーカーシステムは、
今もオーディオ関連の本に写真と設計図が掲載されているが、
もちろん製品化された事は無い。

ここ数年、幾つかの物を同時進行で開発中だが、
中でもある健康グッズを夢中になって作っていた。

試作品を何人かに見てもらったところなかなか好評で、
いよいよ特許を取得し製品化しようと思っていたのだが、
中国生産でも数千万という見積で製品化は断念。

だから特許だけ取得しどこかの会社で製品化をと考えていた。

ところが、似たような商品があるという情報が入りネットでその商品を見て衝撃を受けた。
商品の目指す方向は違うのだが形状はそっくりだったからだ。

まあ、とにかく落ち込む前に確認しないと、
早速その商品を注文することに。

同じコンセプトかより優れたものなら諦めざるを得ない。
今後の展開を託していた商品だけにそうでなければいいのだが。

さて、発明の行方はどうなるのか。

続く。