カテゴリ:仕事
朝、仕事場までいつもの道を歩く。
太陽がやけに眩しく輝いている。 今日はとても暑くなりそうだ。 するとアスファルトの上にミミズが一匹。 土のあるところを探して懸命に歩いている。 でも、きっとこのままだと死んでしまう・・・ 私は落ちていた木の枝で土のあるところまで連れて行った。 隣の公園で水道から水を口に含んできて彼の上にゆっくりかけた。 水を浴びた彼はまだ元気そうだった。 これで死なずに済むだろう。 近くを歩く人の「この人何やってんの?」という視線を感じた。 きっと、何て馬鹿な事をしているんだろうと思ったのだろう。 小さなミミズ一匹救って一体何の得があるのかと・・・ 確かに、彼を救っても竜宮城に行けるわけではない。 でも「得」があるからするというのもどうなのかと・・・ では「得」がある事しかやらないのかと・・・ そんな事を考えながら仕事場に着く。 イスに座ると大きく背伸びをしてみたくなった。 あ~、この清々しい気分は一体・・・ きっと彼が何かを届けてくれたのだろう。 「得」でない何かを。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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