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カテゴリ:日本酒
杜氏や蔵人として酒を醸す女性、蔵の娘として代々の伝統を受け継ぐ女性、嫁ぎ先のお蔵で日本酒中心の生活が始まった女性・・・立場や役割は違えど、みんな心にあるのは
「日本酒が大好き」 という思い。 日本酒造りに携わる蔵元の女性達が意見交換をする場として始まった「蔵女性サミット」。 今年は、東京・早稲田リーガロイヤルホテルで盛大に開催された。 17時からの開催を前に、蔵女性のパネルディスカッション「日本酒を創る!」が開催された。 進行役を、今回の事務局長である第一酒造(開華)・島田妙子さんに、当会代表の森喜酒造場(るみ子の酒)・森喜るみ子さん、月の輪酒造店(月の輪)・横沢裕子さん、吉田酒造(白龍)・吉田ゆかりさんがパネラーをつとめた。 蔵に入ったきっかけはそれぞれ違うが、蔵のキーマンとして多忙な日々を過ごされている。 「蔵の仕事をするにあたって、女性としてのハンディーは」という質問について、皆さん「特にハンディを感じたことはありません」という答えだった。 ただやはり、重いものを持ったりという重労働では男性には勝てないが、「40Kg位の平行移動なら私でもできますよ」と小柄な森喜さん。 「ハンディはない」としながらも、仕事量の多さは男性よりも上!だという。 特にお子さんを持つ森喜さんや吉田さんは、母として、主婦としての仕事も抱えての蔵仕事。 蔵に嫁いで、第一子を誕生してから蔵の仕事に従事することになった吉田さんは、 「忙しい朝の8時から12時まで蔵のお手伝いをしますが、その前に子供のお弁当作り、登下校の送り迎えもありますから、かなりバタバタしますね」。 だからこそ、蔵の仕事を「自分の子供達や若い人達の憧れの職業にしていきたい」という。 「女性杜氏として、どういうお酒を造っていきたいか」という質問に、横沢さんは「小さい蔵だからこそ、低精白米や地元紫波産のヒメノモチというもち米で酒造りをしたりしてます。女性ならではの酒という訳ではないですが、ラベル等女性ならではのアイディアを生かしたい」と。 女性だからこそできる、気配りやデザイン等、手にとってもらえる商品を開発していけたらと。 「日本酒のこれからの方向性として」は これまでは等級もあり、それなりのものを無難に造り上げてきた感があったが、これからは多種多様な蔵の個性を楽しんで、蔵の思いを酒に反映させた、面白くて美味しいお酒が主となっていくのではないか。蔵元の顔が見える酒造りが大事。 「プロとして大事にしている思い」 蔵人やお酒、蔵全体のバランスを大事にしている・和を大切に・蔵全体が1つになって初めて美味しいお酒が出来る・蔵自体が生き物・造っていないときは仮眠をし、造り時季には盛んに活動を始める。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ パネルディスカッションの後は、その熱い思いで造った女性蔵人達のお酒を味わった。 会場は熱き思いの日本酒好きさん達で満席。 各自、テーブルには松花堂弁当、そのほかにリーガロイヤル自慢の料理がバイキング形式で楽しむことができ、さらに、各蔵元ブースには各地元の肴(お漬物やハムなど)が並び、お料理てんこ盛り! またお酒は30蔵のお酒が出品され、こちらもてんこ盛り! 一体、どれから飲んでどれから食べたらいいの~!と嬉しい悲鳴。 といっていたのも始めのうち、一度ブースに行きだしたら、「あそこが旨い」「ここが旨い」とその場で知り合った方からの情報を集め、「んじゃ次あそこだ!」「こっちもいい」と、気がつけばグルグル廻っていた。 ⇒参加蔵元リストはこちらから。 最後に 参加蔵元さんが壇上にあがられた。 今日は皆さん、ゆかた(or着物)ということで、とても華々しい。 「こんな綺麗な格好するのは珍しいですよ!造りの時はスッピンですから(笑)」 それがまた、職人らしくていい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年06月26日 13時55分42秒
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