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カテゴリ:樹木
☆木から垂れ下がっているツルウメモドキの枝に、小さな花が咲いているのが見えます。ツルウメモドキは、山野に自生するニシシギ科ツルウメモドキ属の落葉蔓性植物です。ツルウメモドキの本年枝は黄緑色ですが、しだいに赤褐色になります。
☆ツルウメモドキは雌雄異株で、これは雄花です。葉腋から短い集散花序を出し、雄株では数個の雄花が咲きます。雄花のつくりは、先が5枚に分かれている萼、5枚の黄緑色の花びら、5本の雄蕊です。 ☆雄花の雄蕊の葯からは、花粉が出ているようです。花の中央に、退化した雌蕊が見えます。 ☆こちらは、雌株に咲く雌花です。 ☆ツルウメモドキの雌花です。先が5枚に分かれている萼、5枚の黄緑色の花びら、雌蕊は黄緑色の花柱が伸び柱頭は白く3つに分かれています。薄茶色の葯がある退化した5本の雄蕊がみえます。 ☆雌蕊の白く3つに分かれた柱頭は、さらに先が浅く2つに分かれているようです。 ☆今年は、ツルウメモドキの花を間近で見ることができたので、雄花の退化した雌蕊、雌花の退化した雄蕊を確認することができました。 ☆ツルウメモドキ(蔓梅擬)の名は、蔓性植物で葉の形がウメに似ていることに由来するそうです。なお、名前の由来に、「実がウメモドキに似て蔓性植物なので」というのがありましたが、赤い実がモチノキ科のウメモドキの赤い実に似ているとは思えませんでした。ただし、ウメモドキ(梅擬)の花や葉や若い実は、ウメに似ているようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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