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テーマ:楽天写真館(356037)
カテゴリ:樹木
☆ヒイラギナンテンの花が咲いています。ヒイラギナンテンは、中国原産で江戸時代初期に渡来したメギ科ヒイラギナンテン属の常緑低木です。ヒイラギナンテン(柊南天)の名は、葉の鋸歯がヒイラギ(柊)に似て、葉の複葉のようすや実の付き方がナンテン(南天)に似ていることから。
☆ヒイラギナンテンの葉は、1本の細い幹から放射状に羽状複葉の葉が広がっています。先端に小葉がある奇数羽状複葉で、小葉は5~8対です。 ☆「ヒイラギナンテンの葉は互生」と書かれていたので初めは首をかしげたのですが、対生に見えるのは奇数羽状複葉の小葉で、茎を見ると奇数羽状複葉の葉が互生していました。 ☆ヒイラギナンテンは、枝先に数本の総状花序をつけます。元の方から順々に開花していきます。 ☆ヒイラギナンテンの花は、萼片が9枚(3枚×3重)、花びらが6枚、雄蕊が6本、雌蕊が1本です。花を横から見ると、薄緑色の小さな萼片、その内側に先端が茶褐色で黄色い小さめの萼片、その内側に一部が茶褐色の黄色い大きめの萼片があるのがわかります。大きさが違う3枚の萼片が3重に花びらを取り囲んでいます。 ☆右側の花を見ると、ごく小さい萼片、中くらいの萼片、大きい萼片が3重に取り囲んでいるのがわかります。その内側に、先端が浅く2つに分かれている黄色い花びらが見えます。 ☆ヒイラギナンテンの花の中央に雌蕊、6本の雄蕊、先端が浅く2つに分かれている黄色い花びらが6枚、その外側に萼片が6枚(3枚×2重)見えます。一番外側の萼片3枚は、花の陰で見えません。 ☆こちらの写真では、花の中央にある雌蕊の花柱が緑色で柱頭が黄色いのがわかり、雄蕊の葯からは花粉が出ているようです。昆虫が蜜を吸おうとして雄蕊に触れると、雄蕊が内側に動き先端にある花粉を昆虫に付けるそうです。春先は昆虫が飛ぶような暖かい日が少ないので、昆虫が来たら確実に花粉をつけるという巧妙な仕掛けだそうです。 ☆ヒイラギナンテンの花言葉は、「激しい感情」「激情」「愛情は増すばかり」などだそうです。由来はわかりませんでしたが、「激しい感情」「激情」は鋭いトゲがある樹形に由来するのでしょうか。「愛情は増すばかり」は、世話次第で庭に調和する芸術性のある樹形に育つことからという説明がありました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.03.14 06:00:23
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