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テーマ:楽天写真館(356036)
カテゴリ:樹木
☆「こもれびの丘」では、ハナイカダの花を見つけました。1週間ほど北海道に出かけているため、5月初めの昭和記念公園での自然観察を掲載しています。(2017年5月5日撮影)。
☆ハナイカダは、北海道(南部)から本州・四国・九州の山地の林内に生えるハナイカダ科ハナイカダ属の落葉低木です。樹高は、2メートル程度になります。なお、クロキストン体系では、ミズキ科に分類されていました。 ☆ハナイカダは、何度か見かけたことはありますが、写真を撮って観察するのは初めてです。 ☆ハナイカダの葉は互生し、楕円形で先端は鋭く尖っており、縁には低い鋸歯がありますが、鋸歯の先端は短い針状になっています。 ☆ハナイカダは、雌雄異株・雌雄異花です。雌花は1個、時には2~3個付き、雄花は数個が束状につきます。このハナイカダの木は雄株で、雄花が見えます。 ☆花弁は、3~4個です。この雄花は2個あり、花弁が4個のものと花弁が3個のものが見えます。花弁が4個の花には雄蕊が4本見えます。花は、葉の真ん中を縦に走る葉脈(主脈)上についています。 ☆この雄花は4個あり、花弁が3個で雄蕊が3本見えます。花弁は、後ろに反り返っています。花序から葉柄につながる葉の主脈は、明らかに太くなっています。 ☆花序は葉腋から出ることが多いのですが、ハナイカダの場合は、花序が葉腋から出たもので、その軸が葉の主脈と癒合したために、進化の過程でこの形になったと考えられるそうです。花序から葉柄につながる葉の主脈は、花序から葉の先にのびる主脈よりも明らかに太くなっており、花序の軸と葉の主脈が癒合したことを示しているようです。 ☆このハナイカダの花も、花序の軸が葉の主脈と癒合したように見えます。 ☆ハナイカダ(花筏)の名は、葉の上に花が載っている様子を筏にのる人に見たててつけられたそうです。別名はヨメノナミダ(嫁の涙)で、熟した雌株・雌花の黒い実を、嫁いだ家で悲しい思いをした嫁が人に隠れて流した涙がハナイカダの葉に落ちたものと思われたそうです。 ☆ハナイカダの花言葉は、「嫁の涙」「気高い人」「移り気」などだそうです。「嫁の涙」は別名から、「気高い人」は葉の筏にのる小さな花には気品があることから名づけられたそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.06.14 06:00:12
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