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カテゴリ:樹木
☆9月25日から28日まで、静岡県富士宮市へ行きました。田貫湖周辺などで自然観察をしました。静岡県富士宮市での自然観察を紹介しています。スギの木と果実です。(2017年9月26日撮影)。
☆スギは、ヒノキ科スギ属の常緑高木です。スギは、日本の樹木ではクスノキに次いで大木になるそうです。なお、スギはスギ科に分類されていましたが、スギ科とヒノキ科を分ける必然性はないとしてヒノキ科にまとめるのが普通だそうです。 ☆スギは、本州・四国・九州(屋久島まで)の主として太平洋側に多く自生します。北海道各地にも広く造林されているそうです。 ☆スギの材は、建築、船舶、土木、彫刻、家具、器具、桶、樽など、日本の材木の中では最も用途が広く、各地で盛んに造林されています。 ☆スギは雌雄同株・雌雄異花で、2月から4月に開花します。スギの雌花はほぼ球形で、鱗片が密着し、表面に小さな棘が出ます。一般的に球果と呼ばれますが、正しくは種子で鱗状の部分は種皮が変化した種子鱗片だそうです。球果は初め緑色をしていますが、熟すと褐色になり、鱗片のすき間から種子がこぼれるそうです。 ☆スギの雄花は長さ5ミリくらいのフットボールのような楕円形で、枝先に密生します。これは、昭和記念公園で撮影したスギの雄花です。スギは風媒花で、多量の花粉を飛ばすため、開花期には花粉症の原因となります。(2017年11月3日撮影)。 ☆『植物はすごい 生き残りをかけたしくみと工夫』(田中修、中公新書、2012年)によると、花粉症対策として、無花粉スギについての研究が進んでいるそうです。1992年、富山市内の神社で花粉を作らない杉の木が見つかりました。2005年、茨城県の材木育種センターが花粉のない杉の木を発見しました。雄花が花粉を作る能力をなくしても、雌花に生殖能力があれば種をつくることができます。ジベレリンを使うと、2年目の苗木に花が咲き、無花粉スギだけを選抜して育てることができるそうです。(2017年11月3日撮影)。 ☆スギ(杉)の名の由来には、さまざまな説があるようです。成長が速いので「すくすくと生える木」、真っ直ぐに伸びるので「直木(すぐき)」、上に進み伸びるので「進木(すすき)」などで、いずれも杉の木の成長の早さに由来するようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.12.03 05:00:11
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