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テーマ:楽天写真館(356040)
カテゴリ:樹木
☆昨年10月9日から11日まで、福島県の裏磐梯に行きました。秋の裏磐梯での自然観察を紹介しています。ツルウメモドキの果実です。(2017年10月10日撮影)。
☆ツルウメモドキは、北海道から沖縄の山野の林縁に生えるニシシギ科ツルウメモドキ属の落葉蔓性植物です。 ☆ツルウメモドキ樹皮は灰色で、本年枝は黄緑色で無毛ですが、次第に赤褐色になります。 ☆ツルウメモドキの葉は互生で、葉身は長さ4~10センチ、幅2~8センチの楕円形または倒卵形です。 ☆ツルウメモドキの葉の縁には、浅い鋸歯があります。両面とも無毛で、葉柄は長さ1~2センチです。 ☆ツルウメモドキは雌雄異株で、これは2016年5月に咲いた雄花です。葉腋から短い集散花序を出し、雄株では数個の雄花が咲きます。雄花のつくりは、先が5つに分かれている萼、5枚の黄緑色の花びら、5本の雄蕊です。雄花の雄蕊の葯からは、花粉が出ているようです。(2016年5月6日撮影)。 ☆こちらは2016年5月に咲いたツルウメモドキの雌花です。葉腋から短い集散花序を出し、雌花が咲きます。先が5つに分かれている萼、5枚の黄緑色の花びら、雌蕊は黄緑色の花柱が伸び柱頭は白く3つに分かれています。薄茶色の葯がある退化した5本の雄蕊がみえます。(2016年5月6日撮影)。 ☆ツルウメモドキの果実は蒴果(さくか)で、直径7~8ミリの球形で、10~12月に黄色に熟します。蒴果(さくか)とは、乾果(乾燥果)で裂開する果実のことです。 ☆ツルウメモドキの果実は、熟すと黄色い果皮が3つに割れ、橙赤色の仮種皮に包まれた種子が顔を出し始めます。果実の果皮が割れて赤い仮種皮に覆われた種子が見えるようになるのは、同じニシシギ科のマユミ・ツリバナ・コマユミ・ニシキギ・マサキと共通の特徴です。 ☆黄色い果皮は3つに分かれています。黄色い果皮が開ききった果実では、赤い仮種皮に3つのスジが見えます。赤い仮種皮に包まれた種子は、長さ約4ミリだそうです。ツルウメモドキの実は、鳥や獣にとって冬の貴重な食料になるようです。 ☆ツルウメモドキ(蔓梅擬)の名は、蔓性植物で葉の形がウメに似ていることに由来する説や、蔓性植物で実の形がモチノキ科モチノキ属のウメモドキに似ているからという説があるそうです。黄色い果皮が落ちた赤い仮種皮に包まれたツルウメモドキの実が、ウメモドキの赤い実に似ているという説にも一理あるような気がします。 ☆ツルウメモドキの花言葉は、「大器晩成」「真実」「開運」「強運」などだそうです。「大器晩成」は晩春から初夏に花が咲いてから緑の実が黄色く熟して赤い仮種子に包まれた種子が現れるまでの期間が長いことからつけられ、「開運」は希望や幸福のイメージを持つ黄色の果皮が3つに裂けて真っ赤な仮種子がいきおいよく飛び出す姿を例えたという解説がありました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.01.18 05:00:12
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