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カテゴリ:樹木
☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年半、連載は連続2,300回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[3]】はニシキギ科の植物で、第2回はニシキギです。(2013年11月14日撮影)。
☆ニシキギは、北海道から九州の山地に生えるニシキギ科ニシキギ属の落葉小高木です。下部から多数枝分かれし、高さは1~3メートルになります。秋の紅葉が美しいので、庭木にも利用されています。(2015年10月17日撮影)。 ☆ニシキギは、枝にコルク質の板状の翼がつくのが特徴です。そのため、コルク質の翼をカミソリの刃に例えて、「剃刀の木」という別名があります。(2014年10月28日撮影)。 ☆ニシキギの若い枝は緑色で稜があり、稜上に褐色の薄い板状の翼があります。ニシキギの葉は対生し、葉身は倒卵形または長楕円形で、縁には細かい鋸歯があります。(2017年5月9日撮影)。 ☆ニシキギは、枝から花の数が1~7個の集散花序を出します。花柄は、葉腋ではなく、枝から対生するように出ています。花柄は比較的長く、先端に4枚の花びらがある花をつけます。(2013年5月5日撮影)。 ☆ニシキギの花は、薄い黄緑色の4枚の花びら、緑色の花盤から伸びる4本の雄蕊、花盤の中央に緑色の雌蕊が1本あります。萼は、4つに分かれているそうです。(2013年5月5日撮影)。 ☆上の花びらが散った花を見ると、萼片が見えます。(2017年5月9日撮影)。 ☆ニシキギの果実は蒴果(さくか)で、長さ6~8ミリの1~2個の楕円形の分果に分かれます。蒴果(さくか)とは、乾果(乾燥果)で裂開する果実のことです。(2015年10月17日撮影)。 ☆果実は10~11月に熟し、熟すと果皮が裂開して橙赤色の仮種皮に包まれた種子が顔を出します。仮種皮は、種衣ともいい、花の珠柄または台座が発達して種子の外側を覆って種皮のように見えるものだそうです。これを、ツグミやシジュウカラなどの野鳥が食べ、仮種皮を消化吸収したあと、種子をフンとして排泄することによって、種子が散布されます。(2013年11月14日撮影)。 ☆ニシキギ(錦木)の名は、真っ赤な美しい紅葉を錦にたとえて名付けられたそうです。ニシキギは、モミジやスズランノキとともに世界三大紅葉樹に数えられています。(2012年11月11日撮影)。 ☆ニシキギの花言葉は、「危険な遊び」「あなたの魅力を心に刻む」「あなたの定め」「深い愛情」などだそうです。「危険な遊び」は枝に沿ってつくコルク質の翼をカミソリの刃に例え触ると手が切れそうなことからつけられており、「あなたの魅力を心に刻む」は秋の紅葉の美しさと実が裂けて顔を出す赤橙色の種子のかわいらしさからきているようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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