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カテゴリ:樹木
☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年半、連載は連続2,300回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[3]】はニシキギ科の植物で、第3回はコマユミです。(2017年11月10日撮影)。
☆コマユミは、北海道から九州の丘陵や山地の落葉広葉樹林内や林縁に生えるニシキギ科ニシキギ属の落葉低木です。下部から多数枝分かれし、高さは1~3メートルになります。 ☆コマユミは、多数枝分かれしています。枝にコルク質の翼があるのがニシキギで、翼のないものをコマユミといい、ニシキギの変種とされています。 ☆コマユミの樹皮は灰褐色ですが、若い枝は緑色です。明らかにコルク質の翼はありません。 ☆コマユミの葉は対生で、葉身は長さ2~7センチ、幅1~3センチの長楕円形または倒卵形です。先は鋭く尖り、基部はくさび形で、縁には細かく鋭い鋸歯があります。 ☆ニシキギはモミジやスズランノキとともに世界三大紅葉樹に数えられていますが、ニシキギの変種のコマユミの紅葉もニシキギと同じように鮮やかな赤が美しいです。 ☆写真はありませんが、コマユミは5月から6月に集散花序を出し、淡緑色の花を数個つけます。花弁は4個で縁には鋸歯があり、雄蕊は4個、雌蕊は1個です。果実は10~11月に熟し、熟すと果皮が裂開して橙赤色の仮種皮に包まれた種子が顔を出します。 ☆コマユミの仮種皮に包まれた種子は直径約8ミリで、仮種皮を取り除いた種子は直径約5ミリだそうです。ツグミやシジュウカラなどの野鳥が食べ、仮種皮を消化吸収したあと、種子をフンとして排泄することによって、種子が散布されます。仮種皮は、種衣ともいい、花の珠柄または台座が発達して種子の外側を覆って種皮のように見えるものだそうです。 ☆コマユミ(小真弓)の名は、同じニシキギ科のマユミに比べて葉も樹高も小さいことから。 ☆コマユミ独自の花言葉はないそうですが、ニシキギの花言葉は「危険な遊び」「あなたの定め」「あなたの魅力を心に刻む」「深い愛情」などだそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.09.05 05:51:31
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