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テーマ:楽天写真館(356038)
カテゴリ:樹木
☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年半、連載は連続2,300回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[3]】はニシキギ科の植物で、第7回はツルウメモドキです。(2013年12月17日撮影)。
☆ツルウメモドキは、北海道から沖縄の山野の林縁に生えるニシキギ科ツルウメモドキ属の落葉蔓性植物です。(2016年12月8日撮影)。 ☆ツルウメモドキ樹皮は灰色で、本年枝は黄緑色で無毛ですが、次第に赤褐色になります。(2017年10月10日撮影)。 ☆ツルウメモドキの葉は互生で、葉身は長さ4~10センチ、幅2~8センチの楕円形または倒卵形です。ツルウメモドキの葉の縁には、浅い鋸歯があります。両面とも無毛で、葉柄は長さ1~2センチです。(2017年10月10日撮影)。 ☆ツルウメモドキは雌雄異株で、これは雄花です。葉腋から短い集散花序を出し、雄株では数個の雄花が咲きます。雄花のつくりは、先が5つに分かれている萼、5枚の黄緑色の花びら、5本の雄蕊です。雄花の雄蕊の葯からは、花粉が出ているようです。(2016年5月6日撮影)。 ☆こちらはツルウメモドキの雌花です。葉腋から短い集散花序を出し、雌花が咲きます。先が5つに分かれている萼、5枚の黄緑色の花びら、雌蕊は黄緑色の花柱が伸び柱頭は白く3つに分かれています。薄茶色の葯がある退化した5本の雄蕊が見えます。(2016年5月6日撮影)。 ☆ツルウメモドキの果実は蒴果(さくか)で、直径7~8ミリの球形で、10~12月に黄色に熟します。蒴果(さくか)とは、乾果(乾燥果)で裂開する果実のことです。ツルウメモドキの果実は、熟すと黄色い果皮が3つに割れ、橙赤色の仮種皮に包まれた種子が顔を出し始めます。(2017年10月10日撮影)。 ☆黄色い果皮は3つに分かれています。黄色い果皮が開ききった果実では、赤い仮種皮に3つのスジが見えます。赤い仮種皮に包まれた種子は、長さ約4ミリだそうです。ツルウメモドキの実は、鳥や獣にとって冬の貴重な食料になるようです。(2015年12月4日撮影)。 ☆ツルウメモドキ(蔓梅擬)の名は、蔓性植物で葉の形がウメに似ていることに由来する説や、蔓性植物で実の形がモチノキ科モチノキ属のウメモドキに似ているからという説があるそうです。(2017年10月10日撮影)。 ☆ツルウメモドキの花言葉は、「大器晩成」「真実」「開運」「強運」などだそうです。「大器晩成」は晩春から初夏に花が咲いてから緑の実が黄色く熟して赤い仮種子に包まれた種子が現れるまでの期間が長いことからつけられ、「開運」は希望や幸福のイメージを持つ黄色の果皮が3つに裂けて真っ赤な仮種子がいきおいよく飛び出す姿を例えたという解説がありました。(2017年10月10日撮影)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.09.09 05:20:49
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