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カテゴリ:樹木
☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年半、連載は連続2,300回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[4]】はブナ科の植物です。第9回は、マテバシイ属のマテバシイです。
☆マテバシイは、本州(紀伊半島)・四国・九州・沖縄の沿海地の林野に生えるブナ科マテバシイ属の常緑高木です。幹は高さ15メートル、直径60センチになります。公園や庭木、街路樹としても植えられています。 ☆マテバシイの葉は互生で、葉身は倒披針状長楕円形で大きく、縁は全縁です。葉身は革質で、表面には光沢があります。 ☆マテバシイは雌雄同株・雌雄異花で、花期は6月です。新枝の葉腋に雄花序が数個ついて斜上し、新枝の上部の葉腋に雌花序が出て斜上します。 ☆雄花は皿形で、花被片は6つに分かれ、雄蕊が12本あります。 ☆雌花は、総苞を含めて直径約2ミリ、総苞内に1つの花が咲き、花柱は3本あるそうです。 ☆マテバシイの果実は、花期から1年半後の翌年秋に熟します。これは5月末に観察した前年にできた果実ですが、約1年でここまで成長しました。 ☆秋には、前年にできた果実が熟します。 ☆マテバシイの殻斗は椀状で、多数の鱗片状の総苞片が瓦重ね状に並んでいます。 ☆マテバシイ(馬刀葉椎、全手葉椎)の名前の由来は、諸説あるそうです。なお、椎(シイ)の名の由来は、実が自然落下し木の下にあるので、「下(シ)」と「実(ヒ)」から「シヒ」そして「シイ」になったという説もあるようですが定かではありません。 (1)待てばおいしい椎の木の実になる。待てば背が高い椎の木になる。 (2)馬刀(マテ)と呼ばれる馬を切る刀があり、葉の形がその刀に似ている。 (3)ドングリの形が二枚貝のマテガイに似ている。 (4)全手葉椎は、葉が手のひらを広げたように広がって伸びていくことから。 (5)九州で使われていたヤリガンナに「マテバ」というのがあり、そのヤリガンナの先端部分と葉の形が似ている。 ☆マテバシイの花言葉は、「勇気」「力」「長寿」「永遠の愛」だそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.09.19 05:01:47
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