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カテゴリ:樹木
☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年半、連載は連続2,300回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[4]】はブナ科の植物です。第11回は、ブナ属のイヌブナの花です。(2018年3月29日撮影)。
☆イヌブナは、本州(岩手県以南)・四国・九州(熊本県以北)に分布するブナ科ブナ属の落葉高木です。樹高は25メートル、幹は直径70センチにもなります。樹皮は灰黒色で、多数のいぼ状の皮目があるそうです。 ☆イヌブナは雌雄同株・雌雄異花で、雄花序は新枝の下部の葉腋に数個つき、雌花序は新枝の上部の葉腋について上向きにつくそうです。下向きに3本ぶら下がっているのが雄花序で、上部に上向きについているのが雌花序のようです。 ☆イヌブナの雄花序は、新枝の下部の葉腋から垂れ下がり、長い軟毛が密生する長さ2.5~4.5センチの柄があります。苞は、線形です。 ☆イヌブナの雄花序は、6~15個の雄花が頭状に集まってつきます。雄花の花被は長さ5ミリほどの円錐形で、淡褐色の長毛が密生し上部は6つに分かれるそうです。葯が花被の外に出る雄蕊は、12個あるそうです。 ☆茶褐色の苞に包まれて下に伸びているのが、イヌブナの雌花序のようです。雌花は、花柱が3本で、柱頭は2つに分かれて反り返ります。写真の下に、柱頭が2つに分かれて反り返る3本の花柱が見えます。 ☆イヌブナ(犬椈)の名は、木材の質がブナ(椈)より劣るため名づけられたそうです。ブナの幹が灰白色なのに対して、イヌブナの幹が灰黒色なので別名クロブナと呼ばれるそうです。 ☆果実は観察できませんでしたので、今後の課題とします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.09.21 05:00:55
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