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カテゴリ:演劇・舞台
映画「阿修羅城の瞳」で劇団「新感線」を知り、
CSの特集で「阿修羅城の瞳2000」を見て、 念願かなってこの度「阿修羅城の瞳2003」を見る事が出来た。 ●3つの脚本 映画は、新感線ファンには、あまり評判がよくないらしいけど、 私は映画から入ったので、これはこれで好きなのだ。 舞台の脚本のいい所は活かし、ある種染様のPVのようなひたすらかっこいい仕上がり。 舞台版がもちろん本家なのだけど、2000年版と2003年度版は、 お話の筋も台詞もほとんど同じで、 演出が少し変わっている。 染様ファンとしてはどちらも甲乙つけがたい感じ ●演出 2000年度版は邪空に古田新、美山に江波杏子、 2003年度版は邪空に伊原剛、美山に夏木マリなので、 おもしろパートが入れ替わっている感じ。 2000年度版が殺陣など芝居に重点を置いているのに対し、 2003年度版はツバキに天海祐希を起用しているからか、 踊りなどで魅せるシーンに重点を置いているように思えた。 ●役者 ・染様…出門役は全て染様。 染様が一番かっこいいのは個人的には映画かなー。 相手役のツバキはりえちゃんが一番合うような気がする。 阿修羅の時は天海さんが一番だと思うけど、 天海さんは大柄なので、染様のかっこよさが引き立たない。 同じく邪空役も伊原さんがかっこいい系の邪空なので、 2003年度版は井原さん、天海さん、染様が並ぶと、 かっこいい人ばかりで、全体像として見た時にちょっと物足りなく感じた。 そういう意味では映画の渡部邪空もなかなかよかった。 なんにしても染様は出てきた瞬間の表情がかっこよすぎ ・ツバキ ツバキには個人的にりえちゃんが好き。 今回見た2003年度版の天海さんのツバキは、 柄が大きいので色気が足りない気がする。 かといって天海さんのツバキはそれはそれで魅力的。 さすがに舞台出身の人だけあって「魅せ方(見せ方)」を知っている。 だけど染様ファンとしてはその見せ方が、 かっこよすぎて染様とぶつかるもどかしさ… (-_-;ウーン、でも天海さんは個人的には好きだし、 あの目にはゾクッとするものがある。 ・邪空 邪空はどれもそれなりにいいけど、 一番見ごたえがあるのは個人的には古田邪空。 古田さんは立ち廻りが上手い役者さんなので染様との絡みは 本当に見ていてワクワクする。 今回見た伊原邪空は古田さんとは違い、正統派な悲しきヒールって感じで、 それはそれでかっこよかったけど。 ・美山 どれも比べようがないのがこの役だなー 映画…樋口可南子…一番色っぽく女っぽさを残した感じで綺麗で印象的 2000年度版…江波杏子…年がいっている分貫禄があり、舞台が締まる感じ 2003年度版…主役の三人がかっこいいので、お笑い的パートというか、 狂人的な個性を一手に引き受けていた感じですごく印象的。 ・清明 失礼ながら2003年度版の近藤芳正ではこの役を演じるには庶民すぎるというか、 貫禄不足だと思った。 2000年度版から先に見たので平田満の清明がインパクト大。 ・阿修羅 阿修羅はダントツ天海さんでしょう 映画のりえちゃんは演出の失敗でしょうが、顔がでかすぎて(笑)馴染めない。 2000年版の富田さんは演技は上手いけど、台詞回しがくどいのと、 ちょっと庶民的で阿修羅の魅力が出てない感じ。 その点天海さんは、ツバキの時はその魅力をいま一つ活かしきれていない 感じがしましたが、天昇してからは向かう所敵なし! 舞台出身の役者さんなので表情など、見せ方を知ってるし、 あの目には本当にゾクッとしました。 2003総合感想 2000年度版とは違う見せ場が満載で、 主要キャストの魅力がぶつかり合うかっこいい「阿修羅城の瞳」でした。 【中古DVD】阿修羅城の瞳/時代劇メディアポケット買取王(キング) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年07月24日 16時50分11秒
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