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カテゴリ:フランソワーズサガン
最近サガンの小説ばかり読んでいる。
今日は17歳の時に自分の家庭事情と重なる所もあって、 すごく感銘を受けた「悲しみよこんにちは」を読んだ。 「ものうさと甘さがつきまとって離れないこの見知らぬ感情に、 悲しみという重々しい名前をつけようか・・・」 サガン風に言うなら、 あの頃の私は、 サガンの文体が俗にいうしゃれた格好よさを感じさせる文体である事と、 この小説のヒロインと自分の家庭事情が似ている事に、 浮かれていて、サガンを見つけた(自分ではそう思っていた) 自分を得意がる感情に夢中で、 物語の本質的な事には何一つ気がついていなかった… まあそんな感じかな… だからこの出だしから始まる小説が、なぜ 「悲しみよこんにちは」なのかわかるようになった事に 軽い感動を覚えると同時に、 私が40を越えて理解したこの小説を、 18歳で書いたサガンは大人だったのか? 悪魔だったのか?天才なのか…と改めてサガンのすごさを痛感しました。 しばらくはサガン月間が続きそうだな… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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