お買い物の神様改め「酒と音楽と映画の神様」

久々に敬愛する五社英雄監督の「吉原炎上」を見ました。
去年か一昨年に観月ありさ主演で
テレビドラマでリメイクされましたが、吉原フリークとしては
あれは話になりませんでした。
ちなみに「さくらん」も色遣いが下品なだけの
お嬢監督の作品だと思ってます。

吉原炎上に戻りますが、
改めてみると、話自体は、
名取裕子演じる紫という花魁の吉原での生涯を
淡々と描いているのだけど、
この作品を見て淡々と…とは表現しずらいのは
まさに五社マジック。

随所に二宮さよこ演じる九重、
藤まり子演じる吉里、
西川峰子演じる小花、
かたせりの（役名忘れちゃった）を絡ませる事に
よってインパクトの強い作品に仕上がっている。

そして紫が生涯を通して思い続けた相手役に
根津甚八の若さんがすごくいい。

久々に見たら、やっぱり五社監督ってすごい！
と思いました。
女優さんに愛がある人なんでしょうね。
西川峰子なんか、五社さんが亡くなって
一番損してるんじゃないでしょうか。
彼女をあんな風に使える人はもう出てこないと思えるし…

五社作品につきものの女優の爆風顔もすごいです。
この作品ではかたせ梨乃の爆風顔が見れます。

他には二宮さよこが名取裕子に性伎を仕込む色っぽい二人の絡み、
西川峰子の「ここ噛んでー」と絶叫する有名なシーンなど
ホントにエンタメ色満載でありながら、
深い作品です。





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